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チョット注目!「金商品」

経済不安の今、金商品に興味があるという人が増えています。今回は金商品についての基礎知識です。

執筆者:中村 恭子

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最近、「株式」や「債券」は発行している会社が倒産してしまうと、紙くず同然になってしまうのに対し、「金」は金を発行している会社というのがなく、金そのものに価値があるということから、金商品に興味を持っている人が増えているようです。
マイカルや、青木建設、佐藤工業などの破綻や、MMFの元本割れ、4月からのペイオフ解禁、円安の進行など、経済に不安がある場合、金は注目される商品なのかもしれません。金商品のデメリットとしては、金利がつかないこと。しかし、現在のような低金利の時代なら、デメリットというデメリットにはならないかもしれません。

<金の商品にはどのようなものがあるの?>
1)地金の現物
金地金…金地金には9種類あります。(1kg、500g、300g、200g、100g、50g、20g、10g、5g)
金貨…(地金型金貨)投資用に作られたもので代表的なものとしては、ウィーン金貨、メイプルリーフ金貨などがあります。鋳造コストなどプレミアムが加算されています。また、重量が同じでもサイズの小さなものほど割高になります。
   (収集型金貨)オリンピックの記念硬貨など

2)純金積立
毎月3000円程度から積立てられます。毎月の買い付け代金は銀行口座から引き落とされます。そして、その代金は金を売る会社の営業日数で割られ、毎日一定額ずつ買い付けられます。購入した金は取扱会社が保護預りにより保管し、年に何度か投資家に残高報告書が送られます。通常1年が契約期間ですが、途中であっても金地金や地金金貨、ジュエリー、もしくはその時の時価で現金化することができます。契約は解約申込をしない限り、自動継続になります。ただし、取扱会社により内容違うので内容はチェックをして下さい。

3)先物
例えば将来的に金価格は上昇すると予想した場合、買い注文を出し金価格が上昇をしたら、売り注文を出し、差益を受け取ることができます。逆に予想が外れて,金価格が下落した場合は、差損を払うか、代金を支払って金を引き取らなければなりません。
この取引を行うには、商品取引会社や商社などで口座を開設し、取引価格の4%~6%程度の委託本証拠金を払い込む必要があります。小額の資金で大きな利益が狙える可能性もありますが、相場予想が外れると多額の損失を被ることになります。又期限が到来する前であっても予想が外れて損失が証拠金の50%を超える場合は「追証」といって追加保証金の払い込みをしなければなりません。先物は「金商品」の中でも大きなリスクのある商品なので、先物で金を売買する場合はより深く商品について理解し、自己責任が必要になります。
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