「大戸屋」と「まいどおおきに食堂」の比較
人気の高まる定食チェーン |
フジオフードシステムの直近の状況
フジオフードシステム(2752)の6月中間決算は前期比で41.6%増、営業利益は約4倍、純利益で赤字から黒字。今通期予想も売上で183.41億円(前期比50.7%増)、経常利益15.82億円(前期比2.3倍)、純利益6.93億円(3.8倍)へと上方修正されました。一株利益予想は15814円。現在の株価513000円はPERにして32.4倍。この中間期が終わった後の直近状況も7月が売上で前期比46.4%増、8月が54.9%増と順調。新規出店効果がありまだまだ拡大基調を続けていく見通しです。新規出店は9月には22店舗、10月には38店舗、11月も17店舗を予定し、じっくり型の大戸屋と違って積極的にフランチャイズ展開を加速していっているのが特徴。
この1~2年を勝負として一気に出店を加速させ、同時にブランド力を強化していく。この点が大戸屋と比較して戦略が大きく異なる点です。吉と出るのか凶と出るのかは先にあげた定食屋のマーケットをどう見るかによります。意外にこの定食屋の潜在的なマーケットは大きいと弊社では見ておりその分野で積極的に攻勢をかけ市場を獲得していく当社に注目したい。
「まいどおおきに食堂」が主力
1999年11月に設立し、「まいどおおきに食堂」を主力ブランドにし、それに加えかっぽうぎ、串屋物語、火の音水の音の4つをメインブランドとしている。その他28ものブランドを展開している。すべての事業に共通するのは“大衆”だ。主力業態のまいどおおきに食堂は、和食を中心に《ごはん、味噌汁、卵焼き、焼き魚、煮物など》、洋食や中華《カレー、コロッケ、中華そば、など》の60種類以上のメニューからセルフサービスで選ぶ形式で料理を提供している。店舗数は全国に402店舗、海外では上海に1店舗展開している。街中の食堂タイプとファミリー向けの郊外タイプがある。
営業時間は11~23時、一部店舗では24時間営業の所もある。
20代から70代の男女をターゲットとし、女性でも気軽に入れるお店作りをしている。
『まいどおおきに』は店舗のある場所によって『新宿食堂』『五反田食堂』というように店名がつけられていて、値段やメニューも店舗により異なる。
フジオフードシステムは高級路線ではなく、徹底して大衆食にこだわりブランド開発につとめている。
今後の出店としては、10月に38店舗・11月に17店舗、それぞれの地理にまんべんなく出店していく予定だ。
長期的な出店計画としては、2007年1000店舗達成を目標に、2006年より年間265店舗以上オープンする予定。全国ベースでブランドを定着、またコピーブランドの進出によるイメージ低下を防ぐために短期間でシェアを獲得する狙いで、この1、2年を勝負に一気に出店を加速させ、同時にブランド力を図る戦略だ。
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