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今後注目のハイテク銘柄はどれ?(2ページ目)

エルピーダメモリの業績上伸の背景は高機能携帯電話の世界的な普及。DRAM搭載型の携帯電話が今後世界的に普及拡大へ。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

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エルピーダメモリの業績上申の背景

エルピーダメモリ四半期業績(単位:億円)
2006.3Q42007.3Q12007.3Q2
売上高770.3(+51%)920.9(+91%)1111.4(+93%)
営業利益46.1(304%)91.3(黒転)170.8(黒転)
経常利益46.2(+6155%)73.7(黒転)163.9(黒転)
当期純利益14.7(黒転)66.0(黒転)129.1(黒転)
携帯電話向け中心のエルピーダメモリは業績も大きく伸長

インテル四半期業績(単位:億ドル)
2006Q12006Q22006Q3
売上高89(-5%)80(-13%)87(-12%)
純利益13(-13%)8.8(-55%)13(-35%)
パソコン向け中心のインテルは今期の業績も振るわず



上記は、両社の業績の推移です。パソコン向け中心のインテルは今期の業績も振るわず、株価も年初25ドルから6月安値16.75ドル、11月27日終値で21.59ドル(年初来-16%)となっており一時期に比べ戻しては来ておりますがNY市場全般強い中、弱い基調が続いています。

一方で携帯電話向け中心のエルピーダメモリは業績も大きく伸長し、株価も年初3,500円から10月高値5,840円、11月27日5,350円(年初来+53%)と堅調に推移しています。この両社を比べてもわかると思いますが、足元の状況や今後の見通しで業績と株価がまるで違ってきます。どの産業にも言える事ですが、今後の成長が期待できる分野での競争力がないと厳しい状況に追い込まれてしまうのです。

米国市場でハイテク株が調整すると、その連想で日本のハイテク株も下がる傾向はありますが、以上のようにインテルやマイクロソフトが主導してきた頃とは違い、携帯電話やデジタル家電がハイテク景気を主導するようになってきた現状では、あまり米国のハイテク株の状況に神経質になる必要もないと思います。中長期での大きな流れを見ていけば、成長株の押し目は絶好の買い場と判断できるのではないでしょうか。

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