任天堂関連銘柄もここ数ヶ月で急上昇
任天堂はどこまで上昇する? |
先日1/10任天堂の2007年3月期の業績予想が上方修正されました。売上は当初予定の7400億円から9000億円へ、経常利益は1700億円から2100億円へ上乗せされました。その後株価も3万円台を再び載せ、上昇の勢いが増してきております。
その増額の最大の理由は前回も触れたとおりDSやWiiの普及により世界中でゲーム人口が急拡大してきており、ハードとソフト両面で大きな成長路線に入っているためです。今回は任天堂関連銘柄も今株式市場では、大いに話題になっておりますので、その点についても触れさせていただきます。
任天堂(7974)は今年の日本の株式相場の柱の一つになって行く公算が高いのではないではないかと判断しています。プチ株等を利用すれば3万円ちょっとの単位で購入が出来る誰でも参戦できる株です。株初心者にもお勧めです。
任天堂が好調であれば、その関連企業も好調です。DSの本体機に電子部品などを供給するミツミ電機(6767)は2006年11月安値1669円から2007年1月高値2950円まで一気に76%上昇しております。またゲームソフトをDSやWii向けに出しているハドソン(4822)も11月安値1010円から2007年1月高値1990円まで一気に約倍となるなど株式市場では任天堂関連銘柄は大きな話題となっております。数ある任天堂関連銘柄ですが中でもメガチップス(6875)は要注目です。
大元の任天堂を良く知ることで多くの株の理解にもつながって行きます。株への理解を深めて行きましょう!
まずそれには大元の任天堂の現状をしっかり把握しておかなければなりません。
下記は任天堂の上期の業績と下期の業績の推移を並べたものです。一目瞭然ですが、下期で売上や営業利益の大半を稼ぎ出します。やはりクリスマス商戦の影響が色濃く出ているのです。
しかしこの下期偏重の傾向がこの2006年9月中間期には大きく異なり、下期並みの売上や利益を稼ぎ出したのです。
2003年4~9月期(上期) | 2004年4~9月期(上期) | 2005年4~9月期(上期) | 2006年4~9月期(上期) | |
売上高 | 2,113 | 1,880 | 1,736 | 2,988 |
営業利益 | 287 | 400 | 196 | 671 |
2005年の4月から9月期までは売上は2000億円前後でしたが、2006年4月から9月期は3000億円近くにまでなっています。いわゆるDS効果です。 |
2003年10~3月期(下期) | 2004年10~3月期(下期) | 2005年10~3月期(下期) | 2006年10~3月期(下期予) | |
売上高 | 3,034 | 3,272 | 3,328 | 6,000 |
営業利益 | 789 | 715 | 707 | 1,000超 |
この2006年の10月から3月期の当初予定の売上4300億円は6000億円へ、営業利益も779億円から1000億円超へと上方修正されました。 |
DS機の販売好調が利益成長の原動力
この2007年3月期下期は先日(1/10)に上方修正され、4300億円の当初売上予想が6000億円へと大きく増額修正されました。経常利益も400億円上乗せになってきているため、営業利益も当初予想の779億円はこの下期は軽く1000億円を超えてくる見通しです。これがいわゆるDS効果です。下表を見ていただくとわかりますが、DSの本体機が発売されたのが2004年10月。それ以降、世界中で急速に普及し、DS機の保有人口がここ数年で飛躍的に増加しています。
とソフト販売本数の推移(単位:億円)
2005.3 | 2005.9 | 2006.3 | 2006.9 | 2007.3(予) | |
ハード販売台数(万台) | 527 | 357 | 789 | 1,009 | 1,300 |
累計販売台数(万台) | 527 | 884 | 1,673 | 2,682 | 3,982 |
ソフト販売本数(万本) | 1,049 | 1,330 | 3,665 | 4,316 | 5,700 |
当然DSの本体機が販売されればされるほど世界中でDSの本体期の保有人口が増え、それにつれてソフトの販売本数も飛躍的に伸びていきます。 |