株・株式投資/株式関連情報

サブプライムローン問題の元凶とは(2ページ目)

今世界中で話題となっている米国の低所得者向け住宅ローンのサブライムローン問題について。

藤村 哲也

執筆者:藤村 哲也

株式ガイド

  • Comment Page Icon

サブプライムローンの問題の元凶

サブプライムローン問題の原因としては色々な見方があります。

まず、1点目として住宅価格の下落。住宅価格はここ数年で、上昇の一途をたどってきていました。米住宅企業監督局によると、全米平均の住宅価格は00年~03年まで前年比6~7%の上昇率でしたが、04年第3四半期から06年第2四半期まで、前年同期比10%を超える上昇を続けました。

サブプライムの利用者には、値上がりを期待した転売目的で購入した人や、値上がりした自宅を担保に新たなローンを借りた人もいるといいます。サブプライムローンは、当初の金利は年5~6%と低いのですが、数年後に10%を超える高金利となる商品が多いのです。

購入後に住宅が値上がりすれば、担保価値が高まって、サブプライムより金利の低い「プライムローン」に借り換えできます。

ところが、米金融当局が金融の引き締めに転じて金利が上昇したこともあり、住宅価格の上昇にブレーキがかかった。06年10~12月期は5.9%の上昇にとどまり、都市によってはマイナスに転じました。

このため、高金利に切り替わる前にプライムに移ろうと考えていた利用者が借り換え出来ず、返済に行き詰まるケースが続出したといいます。

その他にもリゾートバブルが弾けたことも影響しています。

ここでのサブプライムローンの利用者は低所得者限定ではありません。リゾート地の住宅価格はここ数年で跳ね上がってきましたが、現地も見ずにインターネットで売買するなどのケースが目立ち、信用履歴が低くない層が「審査が甘くて早い」という理由で、サブプライムローンを利用したのです。

しかし、リゾートバブルが弾け、住宅価格が急落したため、ローンの借り手が住宅を売るに売れず、返済できなくなっているケースもかなりあるといいます。

このようなサブプライムローンの返済が滞り始めると、各金融機関は当然大きな損失を蒙ります。直接的には関係のない金融機関であっても国際金融市場は連鎖的につながっておりますので、一つの金融機関の破綻がどこまでどうつながっているのか分からないことが不安が不安を呼びます。ですからまず投資対象として下げているからと言ってむやみに金融機関の株への投資は出来れば今は避けたいところです。

参考
無料任天堂目標株価10万円レポート・大化け候補銘柄(PDF23ページ)
中国株の推奨実績
中国株の推奨実績は3年で10倍、1年で2倍など

■参考記事:株式投資に関するガイド記事
株ガイド推奨銘柄の実績をチェック!
年内に10%以上! 夏の狙い目5銘柄
この1年4ヶ月だけでも、5倍の投資格差
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/5/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます