時代は大きく変わった!!
時代は大きく変わった!! |
どのように時代は変わっていくのでしょうか?
今までの世界経済の牽引役は紛れもなく米国でした。特に米国の消費が世界中を引っ張っていくことが常でした。これはかつては確かに力強い旺盛な需要でした。しかし、最終的には消費バブルを引き起こしました。米国は実力以上に買い物をしすぎた過程でサブプライムローン危機を引き起こしました。その結果、米国主導型の世界経済からの転換が迫られました。
中国をはじめとして、インドや東欧、中東諸国、アフリカなどなどが今後の牽引車に成り代わっていくのではないでしょうか?1960年~2000年とは異なり、より多くのプレイヤーが世界経済を引っ張っていくのではないでしょうか?
米国、日本、西ドイツといった経済大国が世界を引っ張っていく構図は限界が来て軋みが生じました。その象徴が金融危機です。これら主要国の人口は三カ国合わせても5億人です。5億人の生活水準向上による経済発展から世界人口65億人の生活水準向上へとシフトしていくことが望まれます。この実需が世界経済を牽引していく過渡期に今はあるのではないでしょうか?
もうひとつの流れが、経済成長至上主義の流れから、より地球環境にやさしく地球環境とともに成長していく流れを作っていかなければなりません。経済成長至上主義も限界に来ていて、いよいよ本格的にこの点を考えなければならない時代に入ったといえるのではないでしょうか?アメ車といえば低燃費で大型車、このような米国車を象徴するGMが厳しい状況に追い込まれたのもこの時代の流れにそぐわなくなったからでしょう。
そして、金融重視からインフラ重視という流れ。金融はお金がお金を生み出します。実際に必要なものでなくても金融の技術があれば仮需を生み出すことが出来ます。借金して物を購入するなどはその典型ですが、これが行き過ぎたのが今回の金融騒動です。適度であれば良いのですが、行き過ぎてしまえばバブルを引き起こし、本来購入にまで手の届かない人が購入すべきでないものまで購入してしまうという消費バブルを引き起こします。
その一方で、たとえば中国という広い国土では移動に時間もかかるし不便な地域は数多く存在します。そのような地域に鉄道路線が通ると、交通の便が一気に改善され、都心へ行くのに時間が少なくすみます。また鉄道駅の新設はその周りの経済を発展させます。実際必要としている住民がいて、社会的にも必要な実需に基づきます。
まだまだ世界中で見るとこのような本当に必要不可欠なインフラが切実に必要なのです。これは実際に必要不可欠で実需の世界です。今後の世界経済はこの実需をどんどん作り上げていくことで再度の経済発展を遂げていくのではないでしょうか?金融により無理やり生み出された仮需の世界は終焉を迎えたのです。