貯蓄/銀行を使いこなして貯蓄する

ボーナス全額貯蓄の威力(2ページ目)

冬のボーナス支給額は大手企業は増額、中小企業は減額と、企業間格差が広がっており、平均は43万円の見込みです。今後も増額が期待できないボーナス、できれば全額貯蓄したいものです。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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ボーナスで生活費の補填23%

日本経済新聞が実施した「冬のボーナスに関する意識調査」によると、使い道のトップは貯蓄で41%、夏のボーナスより2%アップしています。そして生活費の補填・他が23%、旅行・レジャー・趣味12%と続きます。
<冬のボーナスに関する意識調査>
冬のボーナスに関する意識調査
2007年11月25日 日本経済新聞『冬のボーナスどう使う? 意識調査』を参考に作成した。


ボーナスは全額貯蓄しよう!

前出の「意識調査」によると、実にボーナスの44%を「生活費の補填や旅行、レジャー、趣味、耐久消費財の購入等」に充当するとの回答でした。前出の「2007年冬のボーナス見通し」では1人当たり平均支給額は約43万円。その44%は約19万円になります。この19万円を毎月の生活費(=約3.2万円)から捻出できれば、ボーナスは全額貯蓄できます。

ボーナス43万円を全額貯蓄するA子さんと、生活費や耐久消費財等に19万円支出した残り24万円を貯蓄するB子さん、10万円だけを生活費の補填に使い残り33万円を貯蓄するC子さんの5年後の貯蓄残高を比較してみましょう。金利1%の金融商品で5年間積立貯蓄をすると
  • A子さん=86万円(43万円×2回)×5.101=約438.7万円
  • B子さん=48万円(24万円×2回)×5.101=約244.8万円
  • C子さん=66万円(33万円×2回)×5.101=約336.7万円

A子さんとB子さんとの差は約194万円、A子さんとC子さんの差は約102万円です。こんなに差が出るのであれば、ボーナス全額を貯蓄しよう、と思いませんか?

無駄を省いて生活費を約10%カット

国税庁の「平成18年度民間給与実態統計調査」によると、民間の平均給与は30.7万円、ボーナスが67万円です。給与の10.4%に当たる3.2万円を残すことを実行すれば、6ヶ月で19万円を貯めることができます。今でも厳しい生活なのに、そんなの無理と思うかもしれません。生活の中から無駄をちょっとづつ見つけて、先ず5,000円を節約、それが当たり前になったらまた5,000円節約、という具合に、ちょっとずつ実行して3.2万円に近づいていけばいいのです。無理は禁物です。先ずはC子さんを目指してがんばってみましょう。


【関連リンク】

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