既発債が面白い
利付国債や地方債などの債券は市場で売買されています。それを既発債といい、償還日までの期間が短く高利回りのものが出回ることがあります。例えば、日興コーディアル証券が取り扱っている既発債の中では- 京都府第4回京都みらい債(2011年8月4日償還)は額面10万円、残存3.6年で応募者利回りは0.94%
- 第68回5年利付国債(2012年12月20日償還)は額面5万円、残存4.98年で応募者利回りは0.97%
既発債は取り扱っている証券会社によって条件が異なり、また条件がよい債券は直に売れてしまいます。情報をこまめにチェックし、直ぐに行動できる状態でいる必要があります。
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ネット銀行の定期預金を組み合せよう
現在のような超低金利時代は「長期固定金利の金融商品は避ける」、また「定期預金は中途解約はしない」の原則に従えば、ネット銀行の定期預金を中心に運用するのがベストということになります。2007年12月のボーナスキャンペーンでは1年定期預金の金利を高めに設定している銀行が多くありました。例えば住信SBIネット銀行は1.2%です。
ネット銀行の定期預金の金利は、2年定期預金0.841%~0.95%、3年定期預金0.939%~1.1%、5年定期預金では0.971%~1.1%です。これに地方債の3年債や5年債、あるいは債券の既発債を組み合わせると1%程度の金利を確保することができるでしょう。毎月の生活費不足充当分も現金化するぎりぎりまで1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月定期預金を組み合わせて利用し、最後の最後までお金には無駄なく働いてもらいましょう。
原油高をきっかけに2008年は物価上昇が避けられないようです。過去を見れば、インフレ時には預貯金金利もそれに応じてジリジリと上昇しました。また、圧倒的に金融資産の多い高齢者に向けて新しい金融商品が開発される可能性もあります。とすれば、今後しばらくは「運用期間の短い金融商品で運用」が大本命なのかも知れません。
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