貯蓄/貯蓄に役立つニュース

「日本人は貯蓄好き」って本当?(2ページ目)

家計貯蓄率世界14位の日本とトップ3の資産構成を較べてみると、やっぱり日本人は預貯金が大好きなよう。そんな日本でも貯蓄から投資への動きがでてきました。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

  • Comment Page Icon

単身世帯は投資信託や株式で運用

平成19年 世帯別平均貯蓄額
金融資産の保有状況一覧。平成19年「家計の金融行動に関する世論調査」(金融広報中央委員会)を基に作成した。
平成19年「家計の金融行動に関する世論調査」(調査期間:二人以上世帯は平成19年10月9日~11月16日、単身世帯は平成19年11月2日~11月12日)では、二人以上世帯と単身世帯では金融資産の構成内容がかなり異なりました。金融商品の中で預貯金が占める割合が二人以上世帯は40%に対し単身世帯では34%、郵便貯金では14%対7%、と二人以上世帯のほうが安全性の高い金融商品で運用する割合が13%も高くなっています。それに対し株式で運用は8%対18%、投資信託では6%対12%、債券は4%対8%、と単身世帯のほうが高くちょうど2倍でした。

<金融商品別構成比>
金融商品別構成比
平成19年「家計の金融行動に関する世論調査」を基に作成した。

それを裏付けるように「金融商品を選択する際に最も重視していることは?」という質問に対し、二人以上の世帯では安全性を挙げ、単身世帯は「収益性」を挙げています。ただし、単身世帯の調査がインターネットモニター調査であったこと、調査対象の年齢分布のコアが異なること(単身世帯は20~30代が約57%、2人以上世帯は50代以上が約64%)を考慮する必要があります。

【平成19年「家計の金融行動に関する世論調査」アンケート調査対象】
  • 単身世帯:平均年齢40歳、年間手取り収入平均312万円、中央値270万円
  • 二人以上世帯:平均年齢55歳、年間手取り収入平均517万円、中央値450万円

<金融商品を選択する際に最も重視していることは?>
金融商品を選択する際に最も重視していることは?
平成19年「家計の金融行動に関する世論調査」


次のページで日本人が預貯金が好きな理由に迫ります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます