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08年の賃金比較(性別・学歴別・企業規模別)

2008年の20歳~69歳の賃金を、性別・学歴別・企業規模別に比較しました。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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2008年秋以降、雇用状況は厳しさを増しています。その影響もあるのでしょうか、ワークス研究所(リクルート)が2009年2月~3月に行った調査によると、大企業への就職希望者数は前年比8%増の291,000人になりました。一方、中小企業への就職希望者数は156,000人で前年比10%も減少しています(企業4300社と2010年卒業予定の大学生・大学院生合計約9160人からの回答を元に推計したもの)。学生の大手企業志向が強まる中、大企業の求人倍率は0.55倍。かなり厳しい数字です。

大企業の一般的なイメージは「安定、高賃金、充実した福利厚生」です。企業の規模によって賃金にどのくらいの差があるのか、平成21年3月に発表された「平成20年賃金構造基本統計調査(全国)結果」(厚生労働省)で検討してみましょう。先ずは性別による「差」です。

男性と女性の賃金差は約11万円

男性の平均賃金は平成19年、20年と減少し平成20年の賃金は333,700円。一方、女性は僅かずつですが上昇し続け平成20年は226,100円になりました。勤続年数が3年短く年齢が1歳若いとはいえ月額約11万円の差は大きいですね。
平成20年 性別賃金及び対前年増減費の推移
「平成20年賃金構造基本統計調査(全国)結果」(厚生労働省)を元に作成した

大企業に勤める大学・大学院卒の男女では、20歳代は目くじらを立てる程の賃金差はありません。ところが30歳以降グングンと離れ、50歳代前半ではなんと月額約17万、年収にして約200万円もの差がつきました。企業規模の区分は、大企業:常用労働者1000人以上、中企業:常用労働者100人~999人、小企業:常用労働者10人~99人です。
大企業 大学・大学院卒の男女 月額賃金比較
平成20年賃金構造基本統計調査(全国)結果」(厚生労働省)を元に作成した


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