大企業の一般的なイメージは「安定、高賃金、充実した福利厚生」です。企業の規模によって賃金にどのくらいの差があるのか、平成21年3月に発表された「平成20年賃金構造基本統計調査(全国)結果」(厚生労働省)で検討してみましょう。先ずは性別による「差」です。
男性と女性の賃金差は約11万円
男性の平均賃金は平成19年、20年と減少し平成20年の賃金は333,700円。一方、女性は僅かずつですが上昇し続け平成20年は226,100円になりました。勤続年数が3年短く年齢が1歳若いとはいえ月額約11万円の差は大きいですね。「平成20年賃金構造基本統計調査(全国)結果」(厚生労働省)を元に作成した |
大企業に勤める大学・大学院卒の男女では、20歳代は目くじらを立てる程の賃金差はありません。ところが30歳以降グングンと離れ、50歳代前半ではなんと月額約17万、年収にして約200万円もの差がつきました。企業規模の区分は、大企業:常用労働者1000人以上、中企業:常用労働者100人~999人、小企業:常用労働者10人~99人です。
平成20年賃金構造基本統計調査(全国)結果」(厚生労働省)を元に作成した |
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