住宅ローンの毎月返済額と返済負担率
毎月の住宅ローン返済額は104,475円で、黒字の60%、可処分所得の20.5%にあたります(住宅ローン控除は考慮しない)。平成18年、19年の家計に占める住宅ローン返済割合はそれぞれ、19.2%、19.4%でした。収入減少の中で住宅ローン返済が家計を圧迫しつつある実態が浮かび上がっています。
平成20年「家計調査報告(家計収支)」)を基に作成した |
平成20年「フラット35利用者調査」(住宅金融支援機構)によると、例えばマンション融資利用者の返済負担率は「全国平均:返済負担率=22.2%(毎月の返済額11.95万円)」で、建売住宅、注文住宅などを含めても返済負担率が20~25%程度に納まっています。
<住宅の形態別住宅ローンの毎月返済額・返済負担率> |
一般に「可処分所得に占める住宅ローン返済割合は20~25%程度まで」と言われています。住宅ローン返済世帯の多くがこの枠内に納まっている実態にホッとしました。
平成21年夏のボーナス支給額が大手企業で2割減少し、給与も減少傾向にあります。日本経済は政治の混乱もありいつ底打ちするのかわからない状況で、下手をすると住宅ローン返済負担率が危険水域に突入する恐れも考えられます。住宅を購入する予定の方は、優遇税制やフラット35の融資要件の緩和などから「住宅購入のチャンス」と安易に考えず、こどもの教育費や老後資金等との兼ね合いを緻密に計算して実行するようにしましょう。
■関連記事
人生の3大出費に必要なお金 目標額を確認