1単位あたりの投資額は50万円以下がちょうどいい?
多額の資金が必要になると、投資家も手が出せないことも。そんなことにならないように、株価をさげるために分割をします。 |
今回、ホンダが株式分割をしたのは、1投資単位の投資金額を50万円以下に引き下げることによって、投資家層の拡大を図るためです。分割発表前のホンダの株価は7,700円前後。ホンダは100株単位からしか買うことができないので、投資額は77万円以上になってしまうのです。
実は77万円という額は、東証が1単位当たりの購入額として推奨する50万円を大きく上回っています。この点も踏まえて、ホンダの株式分割はグッドタイミングだったのかもしれません。
株価が高い銘柄に分割の期待が持てるかもしれない
1単位当たりの購入額が50万円を大きく上回ってしまうと、そろそろ株式分割の可能性が出てきます。今年になって話題になったJT(2914)は、3月28日に1対5の株式分割を行いました。それまでは株価が200万円に近い水準まで上がっていたので、東証が推奨する50万円を大幅に超えています。たとえ1株単位といっても資金が200万円なければ買うことができず、資金力のある投資家向けの銘柄として位置づけられていました。それが、分割によって株価が42万円前後になり、ずいぶん買いやすくなった印象を受けます。実際出来高も増えたので、投資家層は拡大したといえるのではないでしょうか。
そこで、1単位当たりの投資額が50万円を超える銘柄をピックアップしてみました。JTやホンダについで、株式分割候補として注目できるかもしれません。次のページで紹介します!