株価の値動きは、基本的には景気やその会社の業績、そして相場全体の動きによって上下するものですが、時々季節の移り変わりによって動いてもおかしくないように思えてくることがあります。

たとえば、お店などは2月と8月が客の入りが悪いなんていうことを聞いたことがありますし、それと同じように株価の動きも「この月は調子がいい!」とか、「この月はいまいちなんだよね」といわれていることがあるのでしょうか。

株価が上がりやすいといわれているのは?

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年明け早々株価が上がれば、何だかその年は調子がいいような気がします。
株価が上がりやすい月、下がりやすい月という議論はかなり昔からされています。この問題は「アノマリー( Anomaly )」と呼ばれていて、経済や景気の動きとは関係なく起こる、理屈の上では説明のつかない株価の規則的な変動のことをさします。

よく知られた例として、アメリカでは「12月に株価は下がり、逆に1月に株価は上がる」という「1月効果」があります。もちろん、日本でも同じように1月効果が見られる可能性があります。また「その月の取引が2日から始まる時は相場が荒れる」という「二日新甫」(ふつかしんぽ)もあるのです。

1月に株価が上がる理由として、12月に手仕舞いの売りが出て、その反動で1月に株が買われて上がるということが考えられます。その心理は、その年の株はその年のうちに売って、新しい気分、そして新しい銘柄でスタートしたい!ではないでしょうか。そのため、1月は買いが入って株価が上がっていくと考えることもできます。

9月は株価が下がりやすい?

アノマリーの中で最も有名なものは、「9月は株価が下がる」というものです。これについてはジェレミー・シーゲル博士が「シーゲル博士の株式長期投資のすすめ」の中で書いていますので、その一部を紹介します。

「1896年から1997年のNYダウで、9月を含むものと、含まないものを比べてみる。仮に1896年に1ドル分だけNYダウに投資したとする。1996年末には179.74ドルになるが、毎年9月だけに投資すると1ドルはなんと26セントになってしまう。逆に、9月だけ株式投資から逃避した場合、値上がりの累計は681ドルに跳ね上がる。」

これは過去100年間の米国株式市場を分析して、9月に株価は下がるという事実を統計的にはじきだしたものです。これをアメリカでは「9月危機説」と呼んでいたのです。しかし今では、9月よりも10月の方が株価が下がりやすいといわれ、「10月危機説」が有力になっています。実際に1987年のブラックマンデーも、1998年のヘッジファンド危機も、歴史に残る暴落は10月に起きているのです。

こういったことを考えると、株価が下がったときに買えば利益が出るのでは?と予想ができます。次のページでは、もっと短期的に株価が下がりやすい曜日、逆にいえば買いのチャンスということができるかもしれない曜日について考えていきましょう。

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