ところで、円安って何?
円とドルは切っても切れない関係。それを知っていると経済がより理解しやすくなる。 |
でもよく考えてみれば、100円で1ドルと交換できていたのに、110円ないと1ドルと交換できなくなるという見方もできますよね。これは、言い換えればドルの価値が上がり、円の価値が下がったということ。これが円安の考え方です。
なんとなく1ドル100円から110円になると円高というイメージなんのですが、逆なんですよね。私自身子供の頃はとても不思議で、いつも疑問に思っていたものです。でも、こうやって円の価値を考えていけば、円高円安の仕組みが理解できますよね。もちろん、これはドルだけでなくユーロや他の通貨に対しても同じです。
円安で得をするのは?
円安になった場合、一番影響を受けるのが輸出関連の会社です。トヨタ自動車(7203)を例にして考えてみましょう。トヨタは誰もが知っている自動車の会社ですよね。国内だけでなく海外でも販売をしています。ということは、円安や円高には非常に影響を受けるといっていいでしょう。仮に1ドル100円の時に海外で1台1万ドルで売っているとすると、その車は日本円で100万円ということになります。ここで1ドルが110円になった場合、1万ドルの車は日本円で110万円になりますよね。つまり10万円の差ができるわけです。
ということは、トヨタのように輸出をしている会社であれば、円安になればなるほど得をするんです。ちなみに、トヨタのように大きな会社の場合は、1ドルあたり1円動いただけで、100億円の差がでるそうです。これはすごい!
為替が不安定な時期というのは、輸出関連の会社の株価も不安定になりがちです。ドルが順調に戻していきているのですが、トヨタの株価は低迷している状態。為替の安定をしっかり確認できたところで、値を戻すのかもしれません。
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