文章:石津 史子(All About「年金」旧ガイド)

私、年金相談員の立場としては、少しだけ肩の荷が軽くなったような気がしています。

厚生労働省が、ついに重い腰をあげたからです。

なんと、昨年平成14年4月からは、ネット上でも年金額を試算できるようになりました。また、平成16年3月からは社会保険事務所まで出向かなくても、58歳になれば、年金試算額が郵便で通知されています。

さらに平成16年1月からは社会保険事務所にさえ出向いていけば55歳から、そして平成16年度中には50歳になれば年金額を試算してくれるというのですから、「本当によかった!」です。

だって、年金相談で最も多い質問の一つが「いくらぐらい、もらえますか?」だからです。


今でも55歳になれば、社会保険事務所で年金額を試算するサービスをうけることはできます。

でも、いつも思っていたのです。

もっと若いときから年金額が試算できたら、確かに将来もらえる年金額との誤差は大きいかもしれませんが、具体的数字が見える分、もっともっと「年金」は、私たちの生活の会話の中にも溶け込んでいるのではないか…と。


「最近試算してみたら、月5万円程度だったよ。以前とあんまり変わってないね。ちっとも増えないように思う。こんな年金なら、もらっても、もらわなくても同じじゃないかな。」

「そうかな!?5万円でも、時給800円で1日4時間、15日以上働かなければならないよ。やっぱり、その時になってみれば、なくては困るかも…よ!」

「そう考えると、やっぱり年金が、少しでもあるって、安心だよね。ちょっとした「お助けマン」的存在だよね。」ってね。


しかし現実には、60歳前になるまでは年金と真正面から向かい合える機会も与えられていなかったし、老後の生活設計を始めるにもその基礎的な数字を手にすることすら出来なかった時代だったのです。