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ライフプランを考えるための3つのツール(3ページ目)

若い世代にもライフプランの必要性を感じる人が増えています。そこで、ライフプランを考える際に有効なツールについてご案内します。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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キャッシュフロー表とは?

家計の将来を予測してみると…
キャッシュフロー表は、将来の家計の収支状況を予測するツールです。年間収支表の収入と支出をもとに作成しますが、それ以外に自分自身や家族の将来の予定(「ライフイベント」といいます)から一時的に必要になる支出や生命保険の満期返戻金など一時的な収入を含めます。
 
【キャッシュフロー表】

(図をクリックすると拡大した図が表示されます)

上記のキャッシュフロー表は「夫が30歳、妻が28歳、子どもが1歳」というモデル世帯のものですが、2011年の住宅取得時にはローンの頭金を支出する予定なので一時支出が増えています。ほかに、子どもの小学校や中学校の入学時、海外旅行などのイベントを予定している年は一時支出が増えています。また、住宅購入後は家賃からローンの返済に代わるので住居費が増えています。

年間収支(=収入合計?支出合計)が黒字の場合は貯蓄残高に差額を加算し、年間収支が赤字の場合は貯蓄残高から差し引きます。上記の例では、住宅取得後、収支の赤字が続き、2021年には貯蓄残高がマイナスとなってしまうので、何らかの見直しが必要です。

キャッシュフロー表は年間収支表で把握した家計の現状をもとに作成しますが、10年後、15年後といった将来の収支まで予想して記入します。上記の例では収入、支出とも現状の水準で記入していますが、収入や物価の変動を考慮して金額を記入する場合は収入の上昇は低めに、物価の上昇は現状を参考に設定するとよいでしょう。また、キャッシュフロー表を長期間(60歳まで、80歳までなど)にわたって作成していくことが、老後資金準備を考える上でもとても有効になります。

家計簿をつけることは手間がかかり、「面倒くさい…」と感じてしまうことが多いかもしれません。家計簿までつけていなくても収入は給与明細や確定申告の手続きで把握することができますし、大まかな支出の把握で年間収支表は作成できます。家計の現状を収支(年間収支表)と財産(バランスシート)からチェックし、将来の予想(キャッシュフロー表)を早めに行うことで将来の目標や夢の実現を目指しましょう。

※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。

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