病気やけがで入院したときに給付金が受け取れる医療保険。2001年の規制緩和以来、さまざまなタイプの医療保険が発売されました。でも、数ある医療保険の中から自分のあった商品を選ぶのは難しいものです。
今まで掲載した医療保険の記事はこちらです。
シングルに必要な医療保険
医療保険の終身型と更新型
女性のための入院保険

そこで、今回は1回あたりの入院限度日数について考えてみたいと思います。現在発売されている医療保険は、大きく分けると1回の入院限度日数60日、120日、730日などがあります。保障される日数が多ければ安心ですが、その分保険料も高くなるためどこかで折り合いをつけなくてはなりません。

●入院の90%は3ヶ月以内
アメリカンファミリーの終身医療保険「EVER」やアリコジャパンの「すこしであんしん終身医療保険」などは1回あたりの入院を60日までとし、終身保障にもかかわらず割安な保険料を実現しています。厚生労働省の患者調査によると「入院した人のうち93.5%は3ヶ月以内に退院している」というデータがあります。おおよその目安としては8割程度の人が60日以内で退院していると思われるので、60日までの保障でもほとんどの病気はカバーできると思われます。



でも、高齢になると在院日数が伸び、脳卒中などは約120日の入院を要します。1入院60日までの保険は、若い時期はいいけれど高齢になったら保障が不足するという心配もあります。

●60日型で入院日額を増やす
先のことも考えて120日型に加入するのも1つの方法ですが、もう1つの案は60日型で入院日額を倍にする方法です。つまり、「120日型の商品に入院日額5000円で加入する」というかわりに「60日型の商品に入院日額1万円で加入する」ということ。

この方法、120日以上入院した場合は、どちらも最高の60万円の入院給付金をもらうことになります。でも、60日しか入院しなかった場合、120日型の入院給付金は30万円ですが、60日型は先ほどと同じ60万円です。

ただし、保険料は商品によっても異なりますが、商品性が似ていて(解約返戻金なし、死亡保障なし)比較的保険料の安い2社で比較してみると、60日型1万円の方が若干高くなります。
******<保険料例>******
30歳・女性・終身保障・終身払い
●120日型/入院日額5000円 ・・・2,610円/月
(東京海上日動あんしん生命「メディカルミニ」)
●60日型/入院日額1万円・・・3,440円/月
(アメリカンファミリー「EVER」)
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●手術給付金も倍になる
医療保険は入院給付金だけでなく、手術給付金ももらえます。手術給付金は入院日額に対して5倍、10倍、20倍となっているので、同じ手術でも入院日額の多い60日型の方が有利になります。例えば、盲腸で手術した場合。保険約款では虫垂切除術は入院日額の10倍と決まっています。120日型/入院日額5000円の場合、手術給付金は5万円ですが、60日型/入院日額1万円の場合、手術給付金は10万円になります。
このように保険料は若干高いものの、短期の入院・手術であればあるほど60日型/入院日額1万円が有利になります。

最近は、高齢になると入院日数が長引くという不安に応える商品も発売されています。オリックス生命の「入院保険フィットfit」は60歳まで1入院の限度日数は30日ですが、60歳以降は90日に広がります。入院日額5000円の保険料は2,335円、入院日額1万円の場合は4,670円です(30歳女性・終身払い)。

不安に思う部分は人それぞれですが、60日型/入院日額1万円も選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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