取引所には登録基準がある
日本には約240万もの会社がありますが、一般の人が株式を購入できるのは証券取引所で取引をしてもいいと認められた約3500の企業だけになります。取引所に登録が認められて取引可能になることを「上場」といいますが、取引所ごとに上場するための審査基準が設けられています。例えば、東京証券取引所の第一部に直接上場するには、「時価総額500億円以上、発行済み株式数10万単位以上(第二部から上がる場合は、40億円以上、2万単位以上)」、第二部では「時価総額20億円、発行済み株式数4000単位以上」、マザーズは「時価総額10億円以上、発行済み株式数1000単位以上」などの基準があり、それぞれ規模が異なる企業を対象としています。
東証第一部は太平洋
取引所や市場の特徴を海に例えてみると……綺麗な海でも、時には荒れることも。天気や潮の流れを知って、上手に泳ぎましょう |
第二部は日本海、マザーズはカリブ海
第二部は一見地味な印象がある日本海。一部に比べ会社名を見てすぐに業務内容が浮かぶところは少なかったりしますが、実はおいしい魚がとれるところでもあり、株価も手頃なものが多いです。会社名を見てピンと来ないのは、携帯電話の部品を作っている会社など、人気商品の「縁の下の力持ち」になっている会社が多いから。携帯電話の新機種が発売されたらNTTドコモなど電話会社の株を買うといいのかな、と思いがちですが、値段も高くて手が出ないことが多いです。そのようなときは、半導体メーカーや部品メーカーなどをチェック!これなら株価も手頃で買いやすいでしょう。マザーズなど新興市場は、華やかで楽しそうなカリブ海。話題の企業や勢いのある会社が多いですが、突然ハリケーンに襲われる可能性もあります。大きく成長する可能性があるものの、リスクも大きい。発行株式数が少なく、少しのことで株価が上下したり、売りたいときに売れないといったこともあります。投資初心者が新興市場に投資する際は、減ってもいいと思える金額に抑えておきましょう。
このように、それぞれ特徴があるので、銘柄を選ぶときの参考にしてくださいね。