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株の銘柄選びに役立つ「4つの指標」(2ページ目)

株主優待があるとか、有名企業だからという理由だけでは、投資する勇気はでないものです。決算書まで読みこなせなくても、最低限チェックしておきたい「4つの指標」を知っておきましょう。

執筆者:上野 やすみ

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お買い得度がわかる「PER(株価収益率)」

買物と同じように、割安な銘柄を探しておトクに株を買おう!
3つめの指標は、「PER(株価収益率)」。利益から見て、株価が高いのか、安いのかを見るもので、株価を1株あたりの利益で割ることで求めることができます。PERは%ではなく、10倍、20倍といった表し方をし、倍率が高いと株価は割高、低ければ割安ということになります。

PER(倍)=株価÷1株あたりの利益


1株で稼ぎ出す利益が同じならば、できるだけ安い価格で株を買いたいと思うでしょう。例えば、1株あたり利益が100円のときに株価が2000円ならばPERは20倍、1000円ならば10倍です。それならば、株価が1000円=PERが低い方を買ったほうがおトクというわけです。

PERは30倍~50倍が標準的で、20倍以下なら割安といわれています。ただし、業種によって大きな差があるので、同業他社との比較が重要です。また、ぐんぐんと成長している企業はPERが高く、成長率が低い企業はPERが低くなる傾向にあるので、他の指標などと合わせて判断することが大切です。

株価の底値がわかる「PBR(株価純資産倍率)」

4つめの指標は、「PBR(株価純資産倍率)」。純資産から見て、株価が割高か、割安かを見るもので、株価を1株あたりの株主資本で割ることで求めることができます。

PBR(倍)=株価÷1株あたりの株主資本


1株あたりの株主資本は、企業が解散したときに株主に戻ってくると思われる金額を表しています。PBRが1倍ならば、株価と1株あたりの株主資本が同じ価値ということ。PBRが1倍を割り込むと株価は底値に近づいて割安、2倍以上は割高と判断されます。ただし、0に近すぎるのは倒産の危険性もあるので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?この4つの指標の意味と、判断の目安を知ることで、銘柄の比較もしやすくなるでしょう。以下を手帳にメモして、覚えてくださいね。

●「株主資本比率」=財務の安定性=30%以上
●「ROE(株主資本利益率)」=経営効率=10%以上
●「PER(株価収益率)」=利益から見た株価のお得度=20倍以下
●「PBR(株価純資産倍率)」=純資産からみた株価の底値=1倍未満

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