マネープラン/ゼロからはじめるマネープランの考え方

恐るべし“人並み(平均値)”

巷でよく発表される「平均値」を聞いて、「人並みでよかった!」「ショック!人並み以下」と一喜一憂することも多いのですが、平均値はほんとうに人並みなのでしょうか?今回はそのあたりを探ってみました。

執筆者:上野 博美

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どのような男性像をイメージしますか?


Aグループ:「5人の男性の平均体重は64kgです」
Bグループ:「5人の男性の平均体重は81kgです」

Aグループは細身、Bグループは太め(?)の人の集まりと想像したのではないでしょうか?

実は、AグループとBグループは、5人中4人が同じ人で構成されています。つまり、たった1人が入れ替わるだけで、平均体重がこんなに変わってしまうのです。
平均像
平均像は?


日本人は、「平均」で物事を捉えることが多いのですが・・・


例えば9人の貯蓄額が100万円で1人の貯蓄額が1100万円だとすると、平均貯蓄額は200万円【(100万円×9+1100万円)÷10=200万円】になります。10人中9人は、「他の人は自分の2倍も貯蓄をしているんだぁ~」とがっくり。

平均値の弱点


平均値は、かけ離れた数値に大きな影響を受けますので、貯蓄額であれば「平均貯蓄額=世の中の大半の人の貯蓄金額」となるかどうかは分かりません。人並み(平均)であれば安心という人が多いのですが、その根拠となる数値は、実際にはあまり当てにならないものかもしれません。また、一人ひとりのお金に対する価値観も異なりますので、マネープランに関する金額を考える時には、平均値は参考程度にして、自分の価値観に基づいて考えることが大切です。

(日本人の平均貯蓄額も同じことが言えます。詳しくは記事最後の関連リンクからクリックを!)

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