お金持ちへの道はまず元手作り
書店では、いとも簡単に何倍も儲けられるようなタイトルの本が山積みされています。「楽してお金持ちになりたい~!」「楽してお金を増やしたい~!」という人が多いからなのでしょう。
もし、ほんとうに楽して何倍も儲けられるとしても、先立つ資金、つまり元手がなければ、お金持ちにはなれません。お金持ちへの王道は、まず元手を作ることから始まります。
身近にあるお金製造マシーンは「自分」
ゼロからお金を生み出す「お金製造マシーン」、それは自分です。多くの一般人にとって、最も手っ取り早くお金を作る方法は、自ら新しい価値を生み出し、その対価としてお金を得る方法、つまり「働く」ことです。
この威力を見るために、手取り年収500万円、貯蓄額500万円の人を想定します。ここでは、お金を増やす=運用 とイメージする人が多いので、第一の収益源を運用、第二の収益源を働く とします。
収益源その1・運用により生み出されるお金は?
預金300万円、債券100万円、株式100万円の合計500万円の資産を持っていたとします。生活を営む上では、必要な時にスグにお金が使えるようにしておく必要がありますので、現実問題として、全額株式に振り分けるわけにはいきません。少なくとも1年分くらいの生活費は、流動資金に置いておきたいものです。
この1年間で、各資産が生み出すお金は、預金が3万円(元本300万円に対して年率1%)、債券2万円(元本100万円に対して年率2%)、株式20万円(元本100万円に対して年率20%)だったとします(実際の預金利率などとは異なりますが、ここでは少し有利な利率設定にしてみました)。
収益源その2・働くことにより生み出されるお金は?
このお金製造マシーンは、そのメンテナンスに400万円をかけると500万円のお金を生み出します。つまり、1年間で新しいお金を100万円生み出してくれるマシーンです(手取り年収500万円、年間支出額が400万円、年間貯蓄額が100万円です)。
お金を生み出すには「働く」のが手っ取り早い! |
「収益源その1・運用」で、株式への配分を200万円とし、収益率が50%だとすると100万円のお金が新たに生み出されることになります。もし、2倍になれば200万円のお金が新たに生み出されることになりますが、逆に、元手が大きく減ってしまう危険性もあることを念頭に置く必要があります。