株式相場の「夏」から「秋」に変わる時点を正確に見極められますか?
【1】
盛夏と見るか初秋とみるか?(短期金利:コールレート翌日物 株価:TOPIX(東証株価指数)) |
「春」金融相場から「夏」業績相場に変わりようやく株式が本格的に上昇を始めました。各企業の業績はとてもよく、株式投資をしている人たちはみんな大きく利益を出しています。さて、あなたは今、株式のウエイトを引き上げますか?それとも引き下げますか?
この後のグラフはコレ!
【2】
秋に突入!(短期金利:コールレート翌日物 株価:TOPIX(東証株価指数) |
実は、【1】のグラフは1986年から1989年の金利と株価の動きです。そして、【2】のグラフが1989年末から1993年半ばごろまでのグラフです。1989年末に株価がピークをつけ株価が下がり始めているこの間、金利はさらに上昇しています(【2】のグラフの秋)。この頃世の中はバブル気分で、日本の景気はまだまだよいと多くの人が感じていました。好景気でみんなが心地よい気分の1989年12月時点で、いち早く秋をみつけ株式の保有割合を一気に落とすことができますか?
「秋」は株式のウエイトを下げる時期なのですが、株式相場の「秋」は世の中の景気は絶好調で金利がどんどん上昇している時期です。誰も今日から「秋」ですよ!とは言ってくれません。まだまだ暑いと思っていたら知らない間に秋に入っているのです。景気がよいので株価はまだまだ上がると思って株式を買ったのに、株価は下がる一方で売却できないまま、あれよあれよという間に「秋」そして「冬」に突入していることもあるのです。