差額ベッド代は、自分で負担しなくてよい場合もある
病気にならないように健康管理をすることも大事! |
実は、患者本人が希望して個室に入ったわけでなければ、原則として、患者に支払いの義務はありません。治療上、個室や集中治療室に入った場合や、個室しか空いていなかったのでやむなくという場合も、支払う必要はありません。厚生労働省がその旨の通知を出しています。
入院時に、個室など差額ベッド代のかかる部屋に入ることについての「同意書」にサインを求められますが、サインをせずに、「個室は希望しません。差額ベッド代も支払いません」と伝えてください。(本来は、病院側が公正にきちんと説明するべきではないかと思いますが……)。
ジェネリック医薬品を利用する
ジェネリック医薬品は、最初に開発された薬の特許が切れた後に発売された、オリジナルと同等の成分や効能を持つ薬です。価格がオリジナルよりも安いのが魅力です。患者にとっては嬉しい薬ですが、価格が高いオリジナルの薬のほうが利益率がよいと考えている病院もあるのでしょうか、現在のシェアは17%と、なかなか利用は進んでいないようです。すべての種類の薬にジェネリック医薬品が登場しているわけではありませんが、「ジェネリックがあれば、ジェネリックでお願いします」と医師に頼んでみてはどうでしょうか。
長野県に学ぶ!
医療費を抑える一番の秘訣は、「風邪をひきにくい、ひいてもすぐ治る体力をつける」「生活習慣病にならないようにする」などの健康管理。ガンなどの医療費がかさむ病気も、ガンの種類によっては「生活習慣病」に位置づけられています。アルコールの摂り過ぎや食生活の乱れ、喫煙などが原因や誘因になっていると考えられるからです。厚生労働省の調査によると、年間の1人当たりの老人医療費が全国でもっとも少ないのは長野県です。長野県は沖縄県につぐ長寿県にもかかわらず、です。また、高齢者が長期療養するための病院も含めた「入院日数の短さ」も、全国2位です。
この背景には、一人暮らしの人が少なくて自宅で看病ができるケースが多い、病気の予防・健康啓発活動が活発であるなど、様々な理由が考えられますが、「働いている高齢者が多い」ということもあるのではないかといわれています。体を動かすことや生きがいを持つことが、健康維持につながるのではないかというのです。
適度な運動と、生きがいのある毎日……。高齢者でなくても、誰にでもあてはまる健康法であり、「医療費を抑える秘訣」ではないでしょうか。
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■参考
「どう変わるの?高額療養費制度」AllAbout 医療保険・医療費
「ジェネリックはどのくらい安いの?」AllAbout 薬について
サラリーマンなのに確定申告が必要?……AllAbout マネープラン入門