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いまさら聞けない!株式投資の始め方

「株ってどうやって買うの?」なんて、ちょっと今さら聞きにくい。でも知りたい。という人はけっこう多いはず。証券会社選びから口座を作る時のポイントまでを解説します。これをやらなきゃ、何も始まりません!

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

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これから株式投資を始めたい人必見!

このところ好調な日本の株式市場。ホクホク顔の友人知人を見て、自分も株式投資をやってみたいなと思っている人もいることでしょう。今後の株価がどうなるかは誰にもわかりませんが、公的年金が積極的に株式で運用されていることや、東京オリンピックの開催が予定されていることなど、好調が続くと期待される要素はいろいろあります。税金面でメリットの大きいNISA口座に加えて、今年から積立NISA口座(買えるのは投資信託のみ)もでき、個人が投資をしやすい環境になっています。ぜひ株式投資を始めてみてください。

「株って、どこで、どうやって買うの?」なんて、ちょっと聞きにくい。でも本当はそこが知りたい! そんな、「いまさら聞けない!株式投資の始め方」を解説します。


株式投資、最初に必要な手続き

株式投資では、証券会社を通して株式を売買します。まずは証券会社に「口座」を作りましょう。この口座にお金を入れておくと、株式を買った時にはそこから代金が引き出され、株式を売った時には口座に入金されます。では、どの証券会社に口座を作るのがよいのでしょうか。
株式投資の流れ

株式投資の流れ



1.証券会社選び

証券会社を選ぶ際のポイントのひとつは「手数料」です。「証券会社選び」「証券会社 手数料 比較」などのキーワードで検索すると、比較サイトがたくさん出てきますので、手数料の安い証券会社を見つけましょう。取引金額によって手数料が異なり、また株式の売買をするたびに手数料がかかるコースや、1日何件の取引をしても定額というコースなど手数料体系は様々です。

いまの段階では自分のスタイルなんて分かりませんよね。ひとまず売買のたびに手数料がかかる方式で、手数料が安め(一番安いわけでなくてもOK)のところを選びましょう。株式投資に慣れて自分の投資スタイルが固まってきたら、手数料コースを変更したり、別の証券会社にも口座を作ったりすればいいのです。今はベストな証券会社を選びよりも、株式投資を始めてみることに主眼を置きましょう。

日本の株式市場に上場している株式なら、日本のどの証券会社でも売買できます。ただし投資信託や債券、外国の株式などは、証券会社によって取り扱い商品が異なります。ミニ株やるいとうなどの少額購入に対応している証券会社も限られています。それらを利用したい人は対応している証券会社を探してください。


2-1.証券会社に口座を作る

証券会社を選んだら、口座開設の申し込みをします。証券会社のサイトの「口座開設」や「取引を開始する」などのメニューをクリック。手順に従ってネット上で必要事項を記入し、申込書を請求します。通常の証券口座の申し込みといっしょに、NISA口座または積立NISA口座も申し込みましょう。その後、郵送されてきた申込書に記入・捺印し、免許証のコピーなどの本人確認書類とマイナンバーのわかる書類と一緒に証券会社に返送します。印鑑は銀行印である必要はありませんが、いわゆるシャチハタ印は使えません。

店舗のある証券会社なら、窓口で口座開設手続きをすることもできます。銀行の窓口で行える場合もあります。銀行のサイトの「お金を増やす」「資産運用」「株式投資」などのメニューをクリックすると、提携している証券会社が載っていますので調べてみてください。


2-2.申込書の記入事項

■銀行口座を記入する欄
「出金先金融機関」の口座を記入する欄があります。証券会社の口座からお金を引き出したい時、証券会社に「出金」を依頼すると、ここで指定した銀行口座にお金を振り込んでくれます。日ごろ使っている銀行口座を記入すればOKです。

■特定口座か一般口座を選ぶ欄
NISA口座ではない、課税の対象になる通常の口座に関して、特定口座にするか一般口座にするかという質問の欄があります。これは、株式投資で得た利益にかかる税金をどういう方法で払うかに関係してきます。おすすめは特定口座です。源泉徴収の有無については、手間がかからないことを優先するか、節税を優先するかで選びます。
特定口座undefined源泉徴収ありがおすすめ

特定口座がおすすめ


■配当金の受け取り方法を選ぶ欄
NISA口座を作るなら、「株式数比例配分方式」を選びましょう。この方式を選んだ場合に限り、配当金も非課税になります。
参考記事:「配当金の受け取り方法、どれを選ぶ?」

■勤務先について記入する欄
申込書にはあなたや家族の勤務先についての質問があります。「私が株式投資を始めることを会社に知らせるのかしら?」と不安な気持ちになるかもしれませんが、この質問はそういう目的ではありません。勤務先が上場会社(株式投資の対象になる会社)やその子会社であるかどうかを確認するためのものです。「こんどの新製品のことが発表されたら、夫の会社の株は上がるだろう。今のうちに株式を買っておこう」というような、公になる前の企業情報を利用した取引「インサイダー取引」を行うことがないように確認しているのです。インサイダー取引は不正ですので、行うと罰せられます。

■投資経験や資産についての欄
投資の経験や目的、資産の額などについての質問は、「顧客の投資経験や目的に照らしてふさわしくない商品を薦めてはいけない」という法律があるため、証券会社が顧客に確認しているものです。正直に書けばOKです。

3.入金する

申込書を郵送後、証券会社から、口座番号や取引方法を説明する書類、入金に使うカードなどが送られてきます。まずは入金しましょう。証券会社の窓口やATMからの入金、ネットでの入金など様々な方法がありますので、入金手数料が無料の方法を選びましょう。

少なくとも、「買いたいと思っている銘柄の株価(変動する可能性あり)× 買う予定の株数 + 手数料」分は必要です。入金から購入までの間に(たとえ数分の間でも)株価が上がる可能性もありますから、多めに入金しておいたほうがいいですね。また株式は銘柄ごとに最小の購入単位が決まっていますので、お目当ての銘柄があるならそれも事前に確認しておきましょう。

さあ、これで準備完了です。

4.購入の注文を出す

いよいよ、株式投資スタートです。買いたい銘柄と株数を決めて、証券会社に「〇〇社の株式を△株(株数)、購入します」という買い注文を出します。すると、証券会社が株式を購入してくれます。購入代金は口座に入れておいたお金から引き出されます。パソコンや携帯からネットを通じての注文のほか、店舗を持っている証券会社では電話で受けてくれたりもします(手数料が安いのはネットです)。

売るときも同様に、証券会社に対して「○○社の株式を△株(株数)、売却します」という売り注文を出します。

NISA口座と、課税対象になる通常口座のどちらを使って購入するかについてですが、まずは非課税特典のあるNISA口座の利用がおすすめです。ただし、こまめに売買を繰り返すとあっという間に非課税枠を使いきってしまう可能性があります。数か月は保有するつもりで買う株式のほうがNISA口座には向いています。デイトレードのような頻繁に売買する際は通常口座を使い、NISA口座では中長期投資のつもりの銘柄を買うなど、上手に使い分けられるといいですね。


最後に

「いつか」「そのうち」と思っていては、いつまでたっても始められません。この株を買いたいと思った時に口座が作れていなかったら、チャンスを逃してしまいます。まずは、口座を作り、入金まで速やかに行ないましょう。そこが、株式投資のスタートラインです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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