参考資料を間違えるな
企業の経営が上手に行なわれているかどうかを見るには、EPS(一株あたりの税引き後利益。企業の利益水準がわかる)が100円以上とか、ROE(株主資本利益率。高いほうが経営の効率性がいいといえる)が7~8%以上くらいというのが目安になりそうです。買うなら安い時期のほうがいいですから、PER(株価収益率。低いほうが割安といえる)が10倍以下などの銘柄に絞り込むとよいと思います。これらの指標は絶対的なものではありませんので、過去の推移のチェックや同業他社との比較もしてください。
すぐに売買してもうかる銘柄を探すなら、やはり、ネットです。「今、この瞬間、どうなっているか」が大事なのですから、鮮度が命。デイトレードに関する情報を紹介しているサイトで調べましょう。
遊び相手は、結婚相手にはならない
株式投資では、遊び相手は、結婚相手にはならない、つまり「すばやい売買でもうけるつもりで買った株式を、途中で方針を変更して、売らずに成長を待つことにする」というのはNGです。このように方針を変更したくなる時というのは、往々にして「自分に都合のいいように物事を考えて、現実逃避しているだけ」のことが多いのです。例えば、今すぐ売買して儲けるつもりで「株価上昇中」の株式を購入したけれど、買ったとたんに値下がりを始めた、という場合などです。本来は自分の判断ミスを認めて、損失が大きくならないうちに売り払うべきです。しかし、損している状態で売るのはなんだか悔しい。そこで「この企業には将来性があるような気がする」などと言って、売らずに持ち続けてしまうのです。そういうことを繰り返していると、値下がりしたまま売るに売れない株式が、自分の口座に溜まっていく、という事態になりかねません。
恋愛では、「遊びのつもりで付き合ってみたら、予想以上に気があって、結婚してしまいました」なんていうことが珍しくありませんし、めでたしめでたしで良いことです。でも、株式投資では、「遊びのつもりで付き合ったなら、別れる時は割り切ってスパッと。結婚を前提に付き合ったなら、思い通りにならない時期があっても相手を信じて、一緒に成長するつもりで付き合い続ける」。人の心を傷つける心配はないので、堂々と、自分の方針を貫くことが大切です。