資産運用/資産運用をするときの鉄則

節約せずに財産をつくる!

限られた収入で、いかに生活費・住宅ローン・教育費・保険を捻出しつつ財産を増やしていくか・・・。支出を抑えるために節約節約で我慢していませんか?そんな皆さんに財産づくりの特効薬をご紹介します!

平田 浩章

執筆者:平田 浩章

ファミリーのためのお金入門ガイド

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ムリな節約をしなくてもお金は貯まる!家計見直しのポイント

家計見直しのポイント

家計見直しのポイント

限られた収入で、いかに生活費・住宅ローン・教育費・保険を捻出しつつ財産を増やしていくか・・・。支出を抑えるために節約節約で我慢していませんか?そんな皆さんに財産づくりの特効薬をご紹介します!



キーワードは【削減】!

効率的で楽チンな財産づくりのキーワードはズバリ【削減】です。皆さんは【節約】と【削減】の違いをご存知でしょうか?私にとって【節約】は我慢をともないツライですが、【削減】は知恵を使って家計のムリ・ムダ・ムラをなくしていくだけなのでラクチンです。そして、削減効果が高いのは後者の方だと認識しています。

実際に私がファイナンシャル・プランナーとして相談者の方の家計を改善していく時には【節約】しましょうとは絶対に言いません。

【節約】が悪いとは決して言いません。ただ私自身が【節約】が好きじゃないだけです。

今はテレビ番組でも【節約】をテーマにしたものが放送されたり、書籍も書店にいくとたくさん並んでいます。
そのような中で節約家の方を見ると、いつもスゴイなぁ~と感心するのですが、私だったら絶対続けられないことが多いです。


食べたいモノは食べる、買いたいモノは買う、好きな趣味には時間とお金を使う、そして財産も増やしていく。そんな生き方が好きですね~


家計のムダの効率的な削減方法をマスターする

効率的で効果の高い削減方法のポイントは、物事を【総括的に同時に】考える習慣をつけることです。

皆さんは日々の生活や人生を生きているといつも、お金に関することに取り囲まれています。お金に関することとは【保険】【税金】【ローン】【貯蓄】【投資】【社会保障】など、そして時には相続や不動産についてです。

これらを単体で考えないというのが重要です。なぜならいずれもそれぞれ同士が密接に関わっているからです。

それらの重なりあった部分にムダが隠れています。例えば保険と貯蓄を同時に考えるとおのずと重なり合う部分が浮かび上がったり、保険と社会保険を同時に考えても同様です。このようなお金に関することを総合的に考えることで家計のムリやムラ、ムダが発見でき、支出の削減と、より効率的な財産づくりができる訳です。

一例を挙げると・・・

【住宅ローン】

家の購入の際に元金2,000万円の住宅ローンを組んだとします。一般的には、借入先の金融機関が受取人となる団体信用生命保険などを組むこととなります。つまり、家の購入と同時に生命保険を契約するということです。

家の購入のことだけしか考えない方はここで話が終わりますが、家計のムダを【削減】したいという方にはまだまだ続きがあります。

【生命保険】

団体信用生命保険を住宅購入と共に契約した際に、これまで加入していた生命保険の見直しをする必要がありますね。

もともと生命保険に加入した時には、自分に万が一のことがあっても大切な家族が生活していけるように、そして家族の夢であったマイホームも購入できるようにと考えて保障をつくることが多いですが、例えばこれまでの保険で5,000万円の保障を契約していたとしたら、上記の団体信用生命保険(保険金額2,000万円)の契約と同時に、3,000万円に保障を見直すことが可能です。見直しが出来れば、当然、毎月毎年支払う生命保険料は削減されます。

【社会保障】

生命保険を見直した結果、3,000万円の死亡保障が残りましたが、本当に3,000万円の保障が必要なのかを再検討する良い機会です、掘り下げてみましょう。もし会社員のパパ(35歳)に万が一があったら、残されたママ(35歳)と子ども達はどのようなお金がいくらもらえるでしょうか?ちなみに万が一の場合、残された住宅ローンは団体信用生命保険に加入しているので支払う必要はなく、家はそのまま残ります。

まずは遺族基礎年金と遺族厚生年金です。年金額は、仮に3歳と5歳の子どもがいるとすると年額で約148万円(遺族基礎年金125万円+遺族厚生年金23万円)が受けとれます。

*上記金額はパパの収入や子どもさんの人数などで金額は異なります。

また、お子さんがなくママだけの場合でも、一定の条件を満たせば厚生年金の中高齢寡婦加算として596,000円を受け取れる場合もあります。

年長の子どもが18歳になるまでの13年間だけを考えてみても受取総額は1,924万円(148万円×13年)、二人の子どもが18歳を超えても遺族厚生年金は受け取れ続けられますし、中高齢寡婦加算が受給できるケースもあるので、遺族年金だけでもトータルで2,000~3,000万円は準備ができている計算になります。

もう一つ見落としがちなことは、パパに万が一があった場合にママが社会にでて働くかどうかです。

すでに現在もママはお仕事をしているかもしれませんし、今は専業主婦でも今後働くかもしれません。仮にお仕事を始めて毎月手取り額で10万円の収入を得たとすれば60歳までに受けとる額は手取り収入10万円(月額)×12ヶ月×25年間=3,000万円です。

遺族年金とこれから得られる予定のママの収入を足すと、すでに準備済みならびに準備できるお金は約5,000~6,000万円ぐらいは確保できるということになります。

一家を支えているパパは、自分に万が一のことがあったら家族は収入が絶たれて生活できないとつい心配してしまいますが、もし生命保険での備えがなくてもこのような金額が準備されているということも頭の片隅に置いておいてください。

このように社会保障やママの収入、そして会社の保障などをきちんとチェックすると過剰な生命保険に入っていることが発見できる場合があります。そのムダが発見できれば必要な保障額と準備済みの保障や今後準備できるお金をあらためて計算し、保険料を削減することもできます。

*保険の解約や見直しには細心のご注意と十分な検討を行なってください。

【保障の見直しをする際には、自己責任のもとで、家族での話し合いの上、ご自身と家族が納得できる形で行なってください。自信がなかったり必要保障額の計算に不安がある場合はファイナンシャル・プランナーなどの専門家をご活用の上、ご確認ください。】

【貯蓄】と【投資】

削減できた保険料は、家族が豊かに幸せに生きていくための蓄えにまわしていくことができます。近々に必要なお金は、流動性と安全性を優先して預貯金に蓄え、家族の夢の実現や老後を豊かに安心して暮らしていくためのお金はより収益性を求めて投資信託などの受け皿に振り分けていくことも考えてみましょう。

【税金】

最後に税金です。住宅ローンを組んだら住宅ローン控除(住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除)の確定申告で所得税の還付を受けることをお忘れなく。また、購入した住宅の用途や面積などにより、不動産取得税などの税金が安くできる特例をチェックし、賢くご活用ください。

【まとめ】

話しを元に戻します。家を一件購入するという一つの行為が【ローン】【保険】【社会保障】【貯蓄】【投資】【税金】に関わってくることがわかりました。皆さんがこれらを同時に考える力をもてば、生活や人生の中の様々な場面でお金のことについて重なり合う部分を多く発見でき、ムダの削減もラクにできるようになります。

大切な家族と、より豊かな人生を手に入れるために【知恵をつかって削減】そして【お金のことは総括的な観点で同時に考える】ということをぜひ身につけて皆さんの強い武器にしてください!
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