「格差社会」と呼ばれる現在ではどう意識が変わった?
同じく「暮らし向きをどのように感じているか?」という質問に対して、2006年現在では次のような回答になっています。中流の生活から下流へのシフトが鮮明に |
1位 中流54%(1987年調査より21%減少)
2位 下流37%(1987年調査より17%増加)
3位 上流 1%(1987年調査より 1%減少)
[2006年 日経新聞社調査]
順位は変わっていませんが、割合がずいぶんと変化しました。中流から下流へのシフトが鮮明に見受けられます。
なぜ、このように感じ方が変わってきたか?現在の私たちの暮らしを取り巻く環境を並べてみると次のとおりです。
●終身雇用制度の崩壊
●賃金は能力主義や成果主義が主体
●正社員雇用からパート・アルバイト・契約社員・派遣社員へシフト
●上がらない給料
●アテにできない退職金
●老後の支えには成り得なくなった年金制度
●低金利で増えない預貯金
●年々重たくなる社会保険料(年金・健康保険・介護保険)
●増税(定率減税の廃止・サラリーマン増税・消費税の引き上げ)
●物価上昇(石油関連製品の高騰、教育費の上昇)
●金融の自由化
●ネット社会
●少子高齢社会 etc
「1億総中流社会」と呼ばれていた時代とは、生活の風景や私たちの暮らしに関する意識がずいぶん変化してきましたね。
10年後、20年後にはこの暮らしに関する意識はどうなっているでしょうか?中流だと感じる人がほとんどいなくなり、ひと握りの上流と感じる人と、その他大勢の下流と感じる人で占めているかもしれません。