年収300万円時代や格差社会などという言葉が一昔前に流行しました。そんな時代の中で、マイホームをあきらめているパパとママも多いかもしれません。今回はエールを送る意味でも、年収270万円でマイホームを手に入れた女性の実話を3回にわたってご紹介します。

【Contents】
■自分には無縁だとあきらめていたマイホーム(1ページ目)
■FPから見た、当時の彼女の経済面の将来像(2ページ目)
■それから約1年半後の現在の彼女(3ページ目)

自分には無縁だとあきらめていたマイホーム

マイホームの夢
マイホームは、やはりムリなのか……

「マイホーム(マンション)が欲しいけど、ムリですよね・・・」そんな嘆きとあきらめからのスタートでした。相手は40歳の独身女性、会社員(事務職)、アパート暮らし。私は相談を受けアドバイスをする側のファイナンシャル・プランナーでした。

彼女は、これまでコツコツ蓄えてきた預貯金が600万円ありましたが、いくらの家だったら買えるだろうか、頭金にはいくらをまわせるだろうか、住宅ローンを払っていけるだろうか、老後資金の準備はできるだろうか?マイホームを持つことはそもそも無理で、一生賃貸住宅住まいしかできないのだろうかと、多くの不安に取り囲まれていました。

家計の財産と収支状況は次のとおりです。

<預貯金>
●600万円

<収入>
●手取所得244万円

<支出>
●基本的な支出の総額約205万円
(生活費72万円・家賃55万円・保険料36万円・車維持費、旅行、おこづかいで42万円)

<その他の支出>
●自動車ローン 残り2年間 30万円/年間

<家計収支>
●上記の収入(244万円)と支出(205万円+30万円)により、プラス9万円のギリギリの黒字

家計はわずかながらの黒字を維持していましたが、現状でさえ、かなりタイトな家計なので、マンションを購入すると固定資産税や修繕積立金・管理費などの維持費と毎月の返済で相当に綱渡りの家計になります。

FPから見た、当時の彼女の経済面の将来像  次のページへ