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投資用で購入&居住用で売却のテクニック(2ページ目)

中古マンションをオーナーチェンジで購入。その後、居住用の物件として売却したことで、キャピタルゲイン(売却益)を手にしたUさん。お話を伺っています。

投資物件と実需物件

投資物件と実需物件では価格の決まり方が違う
投資物件と実需物件では価格の決まり方が違う
「投資」という言葉に対して、「実需」という言葉がたびたび使われます。実需物件とは、簡単にいえば住宅。自分で住むための物件ということです。この投資物件と実需物件では、価格の決まり方が異なります。

実は、Uさんが目を付けたのはココ! Uさんは、2軒目のマンションを「投資物件」の状態で購入し、「実需物件」の状態で売却したことで、キャピタルゲイン(売却益)を手にしたのです。以下で見てみましょう。

それぞれの価格の決まり方

「投資物件の価格は利回りとの関係で決まる」ということについて、以前の記事(投資物件は利回りで選別される・前編投資物件は利回りで選別される・後編)で紹介しました。投資物件である以上、買い手が利回りを追求するのは当然のこと。つまり、所有物件を売却したい投資家は、価格を下げることで利回りを上げざるを得ない状況にもなるということです。しかし、実需物件となると違ってきます。自分が住む家に収益性を追及する人は少なく、その価格は土地価格の上昇などに素直に反応するのが一般的です。今、首都圏などで実需物件はそこそこの高値で取引されているにもかかわらず、投資物件が苦戦しているのがいい例です。

安く買って高く売る!

Uさんは、2軒目を「投資物件の状態で購入」したため、居住用として買うよりも安く購入することに成功しています。また、入居者が退去したのをキッカケに「実需物件の状態で売却」したため、利回りとの兼ね合いで価格を下げられるといったこともなく、高く売却することに成功したのです。仮にUさんが、「投資物件の状態で売却」を試みた場合、このようにうまくはいかなかったかもしれません。

Uさんがファミリータイプを選択したのは、「借りて住みたい」という需要はもちろん、「買って住みたい」という需要もあるから。つまり、入居者を見つけて貸すこともできるし、自宅として購入する人を見つけて売ることもできるからです。一方で、ワンルームなどは、仮に入居人が退去しても、実需のものとしては売りにくいといえるでしょう。一般に、ワンルームを「自宅として購入したい」人は少ないからと考えられるからです。

人はそれぞれ、そのバックグランドも考え方も違っています。マンション投資にはさまざまなスタイルがありますが、全ての人にとってよい投資スタイルなどありません。自分にあったものが見つけられるとステキですね。

【関連リンク】
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