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不動産バブル再来!? マンションは売り時?(2ページ目)

不動産バブル再来?と騒がれる中、中古マンション市場では強気の取引が行われています。首都圏においては、新築の時よりも高値で取引される物件が「当たり前」に存在。いわゆる「売手市場」の状態です。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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指値はお断り

買主は条件をのむしかない…?
買主は条件をのむしかない…?
Mさんは、「とりあえず強気で」と、仲介業者と売出価格を相談。売り出しをスタートしたところ、問い合わせが殺到し、初めて設定した内覧日には何組もの内覧客が訪れてきたほど。フツウであれば、中古マンションなどは、5,000万円で売り出していたとしても、「4,700万円で話をつけませんか?」といった「指値」が買い希望者から入るものです。しかし、今回は仲介業者のアドバイスもあって「指値はいっさいお断り」。

思惑どおり、「満額」での購入申込みが入り、条件交渉へ。たまたま近隣に競合物件が少なかったことや、「まだまだ不動産は上がる」と様子見をしていた人に先駆けて売り抜けた形になったようです。

瑕疵担保責任だってお断り

不動産の売買は契約によって行います。もちろん一定のルールはあるものの、このケースのように、売り手が強気で、買手が「売ってもらう」ような状態の場合、どうしても条件交渉において売主有利になることも。Mさんのように「自分が売主」ならともかく「自分が買主」の場合は、要注意です。

中でも注意したいのが、「売主の瑕疵担保責任を一切免責にする」というもの。瑕疵担保責任とは、引渡し後に給配水管の故障などが起きた場合に、売主が買主に対して負う損害賠償責任をいいます。この瑕疵担保責任を免責にすると、原則として売主に瑕疵担保責任の請求をすることはできません。

Mさんの場合、契約で瑕疵担保責任を免除することは可能だったのですが、「さすがにそこまでは…」と買主へ配慮し、3ヶ月の瑕疵担保責任の期間を契約で設定(ノーマルなパターン)。条件交渉も順調に進み、無事契約となりました。

中古マンションの市場は?

昨年あたりから「不動産バブル!?」といわれる時期が続いてきた首都圏の中古マンション市場ですが、ここにきて成約(売買が成すること)件数が減りはじめています。一方で、新規に売りに出される中古マンションは増加。今は在庫が膨らんでいる状態です。そうはいっても、売主サイドはまだまだ強気。今後、中古マンション市場は調整するでしょうか?

「今が売り時、いったん調整が入り次の売り時はしばらく先に来る」と予測して自宅売却に踏み切ったMさんですが、「最近の中古マンションの動向を見ていると、私の読みは正しかったかもしれない」とおっしゃいます。「今後、多少上がり続けることはあったとしても、それはそれ。いいタイミングで売却を決断できたと思います」と、とても満足のご様子です。

【関連リンク】
マンション分譲価格上昇!どうする投資家?(All About 不動産投資・REIT入門)
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