借金の返済・債務整理/こんな時どうする?お金を返す実例解説

「特定調停」の実例 Vol.1 109万円の借金を50万円に減額!

全国的に申立て件数が飛躍的に伸びている特定調停。その特定調停の利用を決意した山田さん。109万円の借金が50万円に減りました。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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109万円の借金を50万円に減額!
特定調停の利用を決意したYさん。109万円の借金が50万円に減りました。
自分で簡易裁判所に申し立て、裁判所に債権者(貸し手)と債務者(借り手)のあいだに入ってもらい、借入額の減額や返済方法などを話し合うためのが「特定調停」です。

下に挙げたような効果を得られることが多いです。
●高金利の借入れを金利の引き直しをして借金を減額
●将来金利をカットで原則3年の長期分割払い
●申し立ててから調停が終わるまでの間、返済は暫定的にストップ。取り立てもできなくなる。


そこで実際に、この「特定調停」というものを利用したYさんの実例を見ていきたいと思います。

生活費を補うための借金109万円

Yさん(37歳)は、妻と小学生のお子さん2人の4人家族。建設会社の営業職をされている会社員さんです。
教育費や仕事上の交際費などがかさみ、足りない分をクレジットカードのキャッシングや消費者金融からの借入れで、なんとか生活をしていました。
通常はボーナスでその借入れ分を返済していたのですが、そのボーナスが半減。
「このままでは…」と、危機を感じ、迷いましたが増収の見込みがないことから、特定調停を申し立てることにしました。

<Yさんの家計状況(借金返済分を除く)>
●収入(手取り)
270,000円
●支出
家賃68,000円
食費55,000円
水道光熱費等15,000円
教育費29,000円
自動車関連の費用22,000円
仕事上の交際費23,000円
その他の固定生活費30,000円
(支出合計)240,000円

<借入状況>
クレジットカードのキャッシング(3社)710,000円(金利27%以上)
消費者金融(1社)380,000円(金利28%)
(借入総額)1,090,000円

現状は、毎月無理なく返済に充てられる金額は、3万円(収入?支出合計(固定支出))。
それなのに、毎月返済しなければいけない金額は、4社合計で45000円! 慢性的な赤字で、節約ややりくりでは解消できない状況でした。

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