相談に行きたいけど、どういう視点で考えればいいんだろう? お金を掛ければいいアドバイスがもらえる? |
相談はお金が掛からないからという視点で選んでいいの?
多くの方からこのような質問をいただきます。「専門家に借金問題のことで相談したいのですが、相談料は無料のところと有料のところ、どっちがお勧めですか? 単純にお金が掛からないからという視点で選んでいいのでしょうか?」
借金の問題を解決したい! そう思い一歩を踏み出そうと行動を考え始めた人にとって、直面する素朴な疑問だと思います。そして、金銭的にあまり余裕がない状況であることも多いので、できれば料金(相談料)が掛からない方がいい、というのが本音のところかもしれません。
「無料」ばかりにこだわっていませんか?
最近は少しずつ皆さんの考え方が変わってきましたが、まだまだ相談料を掛けないという点にだけ固執している人もいます。それを真っ向から否定するつもりは全くないのですが、そこだけにとらわれ進展できない「迷い人」になっている人が多くいるのも事実です。自分の望む解決策にたどり着きたく、何度も無料相談を巡り歩き、結果、結論が出るまで遠回り、もしくは途中で妥協や諦めることになることもあります。ただ誤解をしてほしくないのですが、お金を払って粘れば必ず自分が望む解決策に進むことになるといっているのではありません。
大切なのは相談料ではなく、きちんと相談できるかということ
無料で相談を受けるのを否定しているのではありません。それだけに固執することはどうかと懸念しているのです。無料相談会などは、法律家(弁護士、司法書士)からアドバイスを得ることができますし、きっかけをつかむには非常にいいものだと思います。ですが、疑問や不安をじっくりぶつけながら「検討」することは難しいでしょう。場の設定上、相談できる内容には限界があります。そこを納得できるかどうかではないでしょうか。
相談料を取らずに、あなたに適切なアドバイスをくれる良心的な法律家や、クレサラ救済団体などもありますが、そう多くはありません。相談に乗る側も手間ひまの観点から、無料というわけにはいかないのが現実です。全体を把握し、的確なアドバイスをするにはそれ相応の労力が必要なのです。
相談料金は、弁護士会の有料相談であれば30分5,250円(税込)というのが一つの目安です。