貸すこと=優しさ?
困っている友人には、貸してあげることが優しさ? |
理由や状況によっては、“貸すこと=優しさ”とならないことがあることは確か。あなたにとって大切な人であればあるほど、しっかりと話を聞いて、本当に貸すことで救われるのかを考えて判断することも、必要なのかもしれません。
"親しき仲に礼儀あり”
今回、このアンケート結果をみて考えているうちに、学生時代にこんなことを言う友人がいたのを思い出しました。「例え10円だって借りたら返す。割り勘はきっちりと。お金でけんかしたり、友達をなくすのはいやだから…」友人、知人との関係を大切にしたいのなら他もそうですが、ことお金に関しては貸す・借りるのことは、きっちり考えなくてはいけません。貸して本当にその人のためになるか、自分の生活は大丈夫か、借りてきちんと返せるか、裏切ることにはならないか。
もし、友人とお金を貸し借りすることがあったら、いくら借りて、いつ返すのか、書面に残し誠意を伝えましょう。また、貸したいけど貸せない、(自分の経済的な都合や、その人の生活ぶりを見て…)という時は、なぜ貸せないか理由をはっきり伝えると、断られた側はすっきり納得できるかもしれませんね。お金の貸し借りにおいても「親しき仲に礼儀あり」です。
たとえ「返せない」でも「誠意」は忘れない
個人間でのお金の貸し借りで、借りている人にしっかり思っていてほしいことです。返すつもりで借りたのに、状況が変わって返せなくなった…。話しにくいですよね。しかし、貸してくれた人は、お金が完全に戻ってくるまで不安に思っています。約束の日に返してもらえなければ、不安は余計に募るでしょう。そういう不安を抱えやすいなかで、連絡が取れない、遅れている理由が分からない、ということは強い不信感へと繋がります。
どうしても返せないのなら、お金で人間関係まで失わないように、現状をあまり隠さずに正直に打ち明けてみるほうが良いでしょう。そうすると、貸した人の気持ちもずいぶんと違うものです。
私も貸した立場の方からお話をいろいろ聞きますが、内容は大筋「返せないなら『返せない』と話して欲しい」ということです。こうすることが、返せなくなってしまったときの「誠意」であり、通すべき「礼儀」でもあると思います。そして、たとえ時間がかかるとしても返していくよう努力することが大切です。ビジネスではなく、その人を思ってやってくれたこと。その想いを裏切らないようにしたいですね。
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