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ゼロ金利解除・金利一本化で借り手も窮地!?(2ページ目)

いま話題の「ゼロ金利解除」と貸金業界VS借り手で活発な「金利一本化」問題。結局、利用者にはどのような影響が出るのでしょう。お金が借りられなくなる? しっかりしなきゃいけない時代突入です。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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与信が厳しくって、借りられない!?

ゼロ金利解除・金利一本化で借り手も窮地!?
具体的には、どうなるんだろう。
2種類の上限金利の法律が一本化し、金利も引き下げられることになれば、消費者信用市場はやはり収縮するでしょう。各社の儲け(利益)が減るからです。

そのため貸し倒れリスクを減らしたく、なるべく信用がある良い人に貸したいわけです。必然と貸し出しの与信が、厳しいものになる可能性があります。

「現状では新規融資の申し込みで3割ほど断っているが、18%程の金利になれば倍の6割ほどの申込客に対して断ることになると思う」「追加融資ができなくなるケースは2~3割は増えるだろう」という声も業界関係幹部からあげられている。そうなると、借りられない人が、悪質なヤミ金融の利用に向かうのではという懸念もされます。

ゼロ金利解除で資金調達費がアップ

もう一つの影響要素“ゼロ金利解除”。これにより気になるのは、貸し手(貸金業者)の内情が変わることです。大手消費者金融であれば、2~3%あたりで資金を調達しています。

これが今後ゼロ金利解除されることにより、お金を持ってくるコストが上がっていくだろうということです。低利で持ってこられない中小規模業者ならば、10%程で資金を調達しており、さらに調達コストは重くのしかかってくるでしょう。資金調達コストが高まれば、業者の利幅は減少します。こういったことが経営を苦しくすることにつながり、利用者にとっての締め付けにならなければと思います。

私たちも危機感をもち、しっかりしなければいけない!

これから業者は“貸出残高を増やして稼ぐ”方向に進む可能性もあります。そのため今回問題視した、与信を厳しくして貸さないということを、各社が急にするとは考えにくい側面もありますが、どう出るかは未だ不透明です。
仮に数十万~数百万人の利用者が、消費者金融やクレジット・信販系から借り入れることができなくなるとしたら、これは大きなシワ寄せ問題が発生することでしょう。

でも何より大切なのは、借り手が苦しまないようになること。少なくとも、無理なくしっかり返済していこうとする前向きな消費者には、明るい兆しが見えるような環境にならなければいけないのです。利用者にとって不安要素はありますが、そんな影響は受けないぞ!くらいの気構えを持ちましょう。しっかりしなければいけない時代になることは、間違いないのです。



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