“大手同士が統合”その背景には…

業界再編! プロミスと三洋信販の統合
消費者金融と信販会社の大手が統合!
消費者金融の大手である「プロミス」と「三洋信販」が、年内にも経営統合する方向で最終調整していることが明らかになりました。

「グレーゾーン金利(灰色金利)」の撤廃が決まった、昨年12月の貸金業法の改正。これは利用者(借り手)においても衝撃的な決定となりましたが、逆の貸金業者(貸し手)業界にとっては利用者以上の衝撃で、大打撃となる節目の出来事の始まりになることが容易に想像できました。同法改正後、消費者金融大手同士の統合の動きが表面化したのは、これが初めてとなります。

プロミスと三洋信販。どんな会社なの?

両社は消費者金融のなかでも、貸付金残高3位(プロミス)と5位(三洋信販)にいる大手です。各社の企業情報や沿革などを、簡単にみてみましょう。

●「プロミス」 1962年に大阪で設立。現在の本社は東京都千代田区。店舗数 約1470店。グループ従業員数 約5000人。資本金 807億円。東証1部上場。
三井住友銀行と共同ローン会社(アットローン株式会社)や自動車整備事業(カーコンビニ倶楽部)などの多角化に積極的である。2004年に三井住友銀行が約20%を出資し筆頭株主になり、同行とは提携関係にもある。
※アットローン株式会社: 銀行系消費者金融会社。プロミスの連結子会社で、三井住友銀行傘下。

消費者金融のなかでは、堅実な社風で知られているが、訴訟などの法的手段で回収を図ることも多いようにも感じる。勝手に自社を受取人とする“消費者信用団体生命保険”について金融庁が実施した調査に、死因不明のものも「病死」とする虚偽報告がされていたことが明らかになり問題にもなった。

●「三洋信販」 1972年に福岡で設立。本社は福岡市博多区。店舗数 約910店。グループ従業員数 約2000人。資本金 162億円。東証1部上場。
ブランド名は“ポケットバンク”。九州地区が地盤ではあるが、全国展開にも力を注いでいる。主取引銀行は三井住友銀行。子会社にクレジットカード会社、ポケットカード株式会社(つまり、消費者金融系カード会社)をおく。

社名に信販とあるが、信販会社ではない。また一部、個品リテール割賦事業があるが信販とは言えなく同社自体は消費者金融である。もちろん、三洋証券や三洋電機とも無関係。

今年1月、取引履歴の改ざんなどによって、顧客の債務額の少なくしようとしたことが明らかに。これにより、金融庁から行政処分(全店で12日間の業務停止)を受けた。