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どっちが正解? 大企業VSベンチャー企業(2ページ目)

転職が当たり前という風潮になってきました。再就職先として大企業? それともベンチャー企業? この2つのマネー事情についてご紹介しましょう

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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ベンチャーでは退職金がない場合も

退職金
ベンチャー企業では、退職金制度がないところもある。
大企業とベンチャー企業の退職金事情をみておきましょう。退職金はいわば慰労金のようなもので、勤続年数に大きく影響されます。となると、平均勤続年数が長い大企業のほうが有利といえるでしょう。

それ以前に、ベンチャー企業の中には、退職金制度そのものがないところもあります。勤続年数も短く、転職志向が強いため必要がないといったところでしょう。

とはいえ、退職金は老後の生活にとってとても重要なところ。転職する前に、退職金の有無を確認したいですね。また、退職金がない場合でも、給与の中から独自に老後資金を準備できるかどうかを判断したほうがいいでしょう。

福利厚生は大企業が有利

次に、福利厚生についてみてみましょう。福利厚生も大企業が有利です。社宅や保養所などの整備や各種手当てなど、大企業では各方面からサポートが受けることができるでしょう。

また、ベンチャー企業では労働組合がないため、賃金アップの交渉なども難しいといえるでしょう。福利厚生面では、大企業に軍配があがります。


ストックオプションは夢?

最後に、ベンチャー企業での最大の夢「ストックオプション」について説明しましょう。 ストックオプション制度とは、会社の株を一定期間内に、決められた価格で買うことができる権利のことです。つまり、その会社の株価があがると、自社株を安くで手に入れ、その株を売却することで利益がでるということです。

ベンチャー企業では、このストックオプションをインセンティブとして位置づけています。このストックオプションが、ベンチャー企業へ転職(就職)する大きな魅力といえるでしょう。

ただしこの権利、いつでもどこでも使えると思ったら大間違い! 上場していない会社だと、株の取引が自由に出来ず、このメリットを享受することが難しくなります。上場したら……と夢見ていても、結局は「絵に描いた餅」になりかねません。ストックオプションにとびついて転職! なんてことのないように。

大企業とベンチャー企業のマネー事情は、いかがでしたか? 給与は平均すると大企業が高額ですが、要職につくと高所得が期待できるのがベンチャー企業。また、福利厚生や退職金などが完備されているのは大企業。ベンチャー企業の最大の魅力であるストックオプションも、上場しなくてはなかなかお金にはなりません。

お金事情は一般的に大企業のほうがポイントが高いといえるでしょう。ただ、会社内で要職を目差したいと思っている人は、ベンチャー企業で一攫千金を狙ってはいかがでしょうか?

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