ボーナスの季節が近づくと購買意欲がわいてくるが、今年の夏の支給は? |
ボーナスをあてにして買い物をしていたら、支給額が思ったより少なく赤字になった……なんてことにならないように、しっかりチェックをしておきましょう。
原料高、サブプライム問題……企業環境悪化
ボーナスは企業の業績に大きく影響されます。なので、業績が悪ければボーナスもあまり期待ができないということ。まずは、企業をとりまく環境を見ておきましょう。アメリカに端を発した「サブプライムローン問題」。経済の先行きに不安感が漂っています。また、原油高などに伴う原材料費の高騰で、企業の利益が圧迫されています。企業をとりまく環境はあまりよくない状態といえます。
日本の株価も低迷しているので……
また、ボーナスは日本の株価と同じ動きをすると「過去10年のボーナスから見えてくるものは?」の記事で紹介しました。 企業の業績と株価は密接な関係があるでしょうから、当然といえば当然ですね。上の記事は去年(2007年)の11月に書いたのですが、その時の日経平均株価は14,800円台でした。現時点では13,900円台(2008年5月22日終値)になっています。ということは、2008年夏のボーナスは期待できないということでしょうか? 具体的に調査結果を見てみましょう。
2008年夏 一時金は前年比?2% 1万円減!
民間調査機関の2008年夏のボーナス支給予測をみてみましょう。 みずほ総合研究所の調べでは、一人あたりの支給額は、前年比2.3%減の398,101円とのこと。2007年夏の支給額は407,637円となっており、なんと1万円近くの減額となっています。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査でも、民間企業の2008年夏のボーナスは2年連続減少し、396,000円で前年比2.9%減とのこと。
産業別では、製造業は495,000円(前年比 ?3.2%)と6年ぶりの減少。ここ数年好調で、前年比増が続いていた製造業も、ここにきて減少に転じてしまいました。
このように、2008年夏のボーナスは前年比マイナスに転じるようです。ところで、このボーナス、どのようにして決められているかご存知ですか? 同業種でも会社によって違っています。
次のページで詳しくご紹介します。