定年退職 平均2,200万円
<退職事由別1人平均退職金支給額 (千円)>
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退職理由別の退職金支給額。定年退職者の平均支給額は2,208万円となっている
(出典:厚生労働省「平成19年賃金事情等総合調査」) ※1.金額には退職年金の掛金(事業主負担分)の現価額が含まれる |
上の表は、退職理由別の1人当たりの平均退職金支給額です。定年時の退職金を見てみると、平成7年の時点では1,800万円程度だったのが、19年には2,208万円になっています。平成13年から15年はわずかに減少していますが、おおむね上昇傾向できていますね。
この金額ですが、退職一時金と退職年金の合計となります。ですので、退職時に2,000万円程度の現金が手に出来るというわけではありませんよ。会社によって違いますが、総額の半分くらいが一時金として支給されることが多いようです。
定年退職金:大卒は高卒の1.2倍
<定年退職者の学歴、勤続年数別退職金支給額 (千円)>
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学歴、勤続年数別の定年退職金の支給額。大卒と高卒の支給額差は1.7倍になることも
(出典:厚生労働省「平成19年賃金事情等総合調査」) ※1.金額には退職年金の掛金(事業主負担分)の現価額が含まれる ※2.「満勤勤続」は、学卒後直ちに(大学卒22歳、高校卒18歳)入社し、定年までの勤続年数 |
定年退職者の退職金を学歴別に見てみましょう。勤続25年、30年、35年、満勤勤続(学卒後直ちに入社後定年まで)の場合で大学卒と高校卒の退職金とその比率です。
高校卒業と大学卒業の差は、勤続25年の時に1.7倍開き、623万円の差となっています。勤続30年で差は740万円となっており、退職金の差が一番大きくなっています。
それに対して、退職金の差は、勤続35年で189万円、満勤勤続で479万円。勤続25年、30年と勤務期間が短いほうが学歴による退職金の差が大きくなっています。
定年を60歳とすると勤続25年といえば 35歳からの就職と考えれますね。いわゆる転職組ですね、転職組の退職金は、学歴の影響を受けやすいといえそうです。
大卒後一社勤続で定年 2,650万円
退職金の平均データの中で、一番金額が多かったのが、大学卒業22歳で入社しそのまま定年を迎えるパターンです。その支給額は、2,651万円。一方、大学卒、勤続25年で1,500万円となっています。勤続25年の35歳からの転職組ですね。
大学卒業で、22歳で就職すると退職金は 2,600万円。35歳から就職すると1,500万円。入社が13年違っただけで約1,000万円違うということがわかります。
転職をする時は年収に気をとられがちですが、このように退職金も気にしておいたほうがいいかもしれませんね。