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2012年 学歴・業種別の初任給平均

2012年度の学歴・業種別初任給平均データをご紹介します。日本経済団体連合会の調査によると、大卒事務職初任給の平均は20万7585円とのこと。初任給は景気のバロメーターといわれています。その動向をチェックしてみましょう。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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初任給の平均相場はどれくらい?

最新データはこちら>>>学歴・業種別の初任給平均【最新版】

日本経済団体連合会から2012年の初任給のデータが発表されています。これは、2012年の3月に学校を卒業し就職した人のお給料です。

初任給は、会社の人員計画や景気のバロメーターといわれています。これらのデータを検証してみましょう。

大卒事務職 初任給平均20万7585円  

2012年初任給水準

2012年初任給水準(金額:円、上昇率:%)は全区分においてほぼ横ばい(出典:(社)日本経済団体連合会) ※大学院卒は修士卒

上の表は学歴別、職種別の初任給で、日本経団連企業会員および東京経営者協会会員会社457社の平均データです。

2012年の大卒事務職の平均初任給は20万7585円、前年比0.03%の微増となっています。また、大学院卒や高校卒、事務系や技術系など、全ての分類で上昇率は0.1%未満。横ばい状態です。かろうじて減少にはなっていないという状況です。

事務系と技術系を比べると、技術系のほうが高額である傾向が続いており、2012年もほとんどの区分で技術系が高額になっています。とはいっても数百円の違いです。大学卒は事務系と技術系の金額はほぼ同じ。4年前の2008年では大学卒の技術系は20万8812円、事務系は20万6969円と、技術系が1800円ほど高額でした。技術系が下がり、事務系が上がった結果、ほぼ同額となったようです。大学卒では技術系と事務系の差がなくなったということですね。

2012年初任給平均は前年比横ばい、据え置き9割超

初任給の前年比は横ばいですが、その大きな理由は据え置いた企業が9割を超えていたことにあります。91.6%の企業が据え置いています。去年の2011年は、91.8%の企業が据え置きとなっており、2年連続で高い割合で据え置きとなっています。

この初任給の据え置き、2008年には52.0%まで下がっていたのですが、ついに過去最高にまで上昇してしまいました。企業の本音としては、下げる訳にもいかず据え置き、といったところでしょうか。

初任給20万円超は大卒以上

初任給の額に注目しましょう。大学院(修士)卒で22万円台となっています。大学卒で20万円台、短大卒は17万円台、高校卒で16万円台ですね。

卒業学校によって段階的に初任給が上がっていくのがよく分かります。初任給の20万円ラインは、大学もしくは大学院を卒業していないと届かないようです。

また、短大と大学の差は約3万円。短大と大学の在籍年数の差はたった2年です。他の区分間と比べてもこの差は大きいですね。学歴別の初任給を見ると、大学と短大の違いが初任給の学歴差の一番大きな山といえるでしょう。

2012年の初任給を学歴別に見てみました。では、業種によってどのように違うのでしょうか? 次のページで詳しくご紹介します。

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