ドル建ての保険は、資産の一部を外貨で運用したい人向きです。 |
ドルで買う保険とは?
保険料、保険金や解約返戻金もドルで契約する、ドル建ての保険商品の事です。99年にアリコとプルデンシャルから「ドル建ての終身保険」が発売され、05年10月にジブラルタ、12月にはAIGエジソンも「ドル建ての終身保険」を発売。日本生命、あんしん生命は銀行の窓口で販売する「一時払いのドル建ての終身保険」を発売。また11月には、アリコが日本で初めて払い込み保険料が全額もどる「ドル建てのがん保険」を発売しました。
ドル建ての終身保険
米ドルで運用されるため、予定利率(保険会社が契約者に『これくらいで運用します』と約束する利率)が3.5%~4%と高く、保険料が割安になります。
■AIGエジソン「ドル建てとく割終身保険」
死亡保険金100,000ドル(1ドル110円とすると、1100万円)
30歳で契約、60歳保険料払い込みの場合の保険料
ドル建てとく割終身保険・・・12,072円
円建てとく割終身保険・・・・18,490円
円建て終身保険・・・・・・・21,802円
「とく割終身保険」は、保険料を払い込むまでの期間の解約払戻金を低く抑えた商品です。為替の変動がないとすると、同じ条件の円建ての商品より毎月の保険料は6,418円も割安に。一般的な終身保険より9,730円、およそ44%割安になります。
ドル建ての一時払い終身保険
05年の12月から、銀行窓口での生命保険販売が解禁になりました。銀行で発売されるのは、一時払といって保険料を一括で払うタイプの物で、まとまったお金のある人向き。同じ死亡保障額でも、円高の時に加入すれば保険料が安くなります。
ドル建てのがん保険
アリコの積立がん保険「もどるんです」は、20年で満期を迎えると、払い込んだ20年分のドル建て保険料がそのまま戻ってきます。また、ガン以外で死亡した場合は、それまでの払い込み保険料とほぼ同額の返戻金が戻ってきます。ガンと診断されたらガンの診断給付金が支払われ、以降の保険料の支払いは免除となります。
ドル建て保険のお得な使い方
■年金に
終身保険は、保険料払い込み後に解約返戻金(かいやくへんれいきん:解約したら戻って来るお金)を年金で受けとる事も出来るので、退職から公的年金受給までの空白期間に生活費に充てます。
■教育費に
保険料払い込み終了後は解約返戻金が増えるので、払い込みを短期にして、子供の進学時に解約し教育費にすることも出来ます。
為替リスク
保険料、給付金、死亡保険金、解約返戻金がドル建ての契約なので、為替相場により毎月の保険料や円で受け取る額が変動します。
こんな人向き!
■資産の一部をドルで持っておきたい人
■安く死亡保障を買いたい人
■掛け捨ての保険が嫌いな人
■少し保障をたしたい人
■外貨で運用したいけど、リスクをあまり取りたくない人
■投資を始めたいけどなかなか・・・な人
保険と貯蓄は分けて考えるべきですが、なかなかお金が貯まらない人や、投資をしたいけど始められない人には向いています。保障の他に、外貨預金のおまけつき!そんな商品です。