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どう使う?団塊世代の退職金(2ページ目)

いずれやってくるセカンドライフを豊かに過ごすため、早くからお金のことを考える人が増えています。まさに今、退職期を迎えている団塊世代は退職金のマネープランをどんな風に考えているのでしょうか?

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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退職金のその後の預け先

先の電通の調査によれば、預け換え先は都市銀行(42%)、郵便局(27%)、証券会社(26%)の順。

預け換える商品は、普通預金(14%)、定期預金(42%)、株式(23%)、投資信託(23%)となっています。

元本保証を重視するあまり定期預金に全額預け換えても、金利を1%とすると、3000万円の老後資金は19年で底をつきます。では、もし3%で運用したらどうでしょうか?およそ24年に底をつく期間は延びます。5%なら30年!これなら、平均寿命までゆとりのセカンドライフがおくれそうです。

自分が働く代わりにお金に働いてもらう

この低金利時代に、3%、5%の商品があったら教えてほしい!という人の為に。過去20年間の世界の資産に分散投資した場合の平均リターンは、7~8%程度。最低でも7年以上保有すれば、収支はマイナスにはなりませんでした。

これは過去のデータで将来を約束するものではありませんが、セカンドライフでは、長期分散投資が長生きリスクの備えになることは間違いありません。

分散投資をするには、日本の株だけでなく、世界の株、世界の債券に投資する必要があります。1つの業種や国、地域に偏らずに分散するには、証券会社、銀行、ゆうちょ銀行でも販売している投資信託を利用するのがいいでしょう。

商品を選ぶ際は、担当者のおすすめで決めるのではなく、分散投資したいという希望をしっかり伝えて、過去の運用実績やコストを確認します。大切なお金で、とても高い買い物をするのですから、デパートで宝石を買うのと同じくらいに真剣に分からないことは何でも質問してみて下さい。

少なくとも、平均寿命までしっかり老後資金が底をつかないようなマネープランを作ったら、後は余剰資金で株の個別銘柄を買ったり、新興国の投資信託や、外国の債券を買うお楽しみがあってもいいでしょう。

「とりあえず貯金して老後の生活設計や使い道が決まったら始めよう」と思っていると、月日はあっと言う間に過ぎていきます。お金に働いてもらうのは早い方がいいですね。一度、信頼出来る金融機関やファイナンシャルプランナーに相談してみてください。

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