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どう使う?団塊世代の退職金

いずれやってくるセカンドライフを豊かに過ごすため、早くからお金のことを考える人が増えています。まさに今、退職期を迎えている団塊世代は退職金のマネープランをどんな風に考えているのでしょうか?

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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退職金
まず貯金。その後のお金の預け先で退職金の寿命は大きく変わります。

いずれやってくるセカンドライフを豊かに過ごすため、早くからお金のことを考える人が増えています。まさに今、退職期を迎えている団塊世代は退職金のマネープランをどんな風に考えているのでしょうか?

退職金2100万円!どう使うの?

団塊世代は、終身雇用でしっかり退職金をもらい、年金も大きく減らされることなく受け取れるので、「勝ち逃げ世代」と言われています。退職者向けのクルージングや、田舎暮らし、海外ロングステイなどが話題になっていますが、実際どんな生活を送るのでしょう。

株式会社シニアコミュニケーションの「シニア夫婦家計・生活設計に関する調査」(2007年4月17日リリース)によれば、受け取る退職金の平均はおよそ2100万円。その使い道を見てみましょう。

■貯蓄、資産運用 51.2%(1088万円)
■住宅関連 26%(553万円)
■大型消費22.9%(486万円)
(※端数は四捨五入)

夫婦で安心して暮らすために、およそ半分のお金を貯金や運用に回します。そして、バブル期の前やバブル期にマイホームを買った人が多く、持ち家率8割の団塊世代は、退職金でローンを返済して老後の負担を軽くしたいという考えから、26%を住宅ローンの返済や将来のリフォーム代にあて、残ったお金がやっと自分達で使えるお金というマネープランが見えてきます。

大型消費に充てられるお金は、およそ480万円。その中で旅行費用が110万円、自動車の購入は94万円、その他は283万円でした。毎年リッチな旅行はむずかしいかもしれませんが、旅行や趣味、娯楽は楽しみたい!ということでしょう。

まずは貯金

電通の「団塊世代の退職金に関する意識調査」(2007年3月14日リリース)によりますと、団塊世代の77%が一時的に金融機関に預けるものの、その後の生活設計や使い道を検討して預入先の金融機関や、金融商品を検討したいと答えています。

「一時的に預ける金融商品」は、普通預金50%、定期預金42%。まずはリスクをとらずに貯金!という方がほとんどですね。きっと今まで給料の振込をしていた銀行や、住宅ローンを組んだ銀行などに預ける人が多いのでしょう。

総務省の家計調査によれば、世帯主が50代の家計の平均貯蓄は約1600万円。ここに先程の退職金の平均額2100万円を足すと、退職時は3700万円が団塊世代の口座に入っていることになります。ここから住宅関連費用の553万円を引くと、およそ3000万円が老後資金となります。

公的年金のモデルケースでは、夫婦で受け取る年金は月額23万円。一方、ゆとりある暮らしをするのに必要なお金は37万円(生命保険文化センター調べ)です。この差額14万円を老後資金から取り崩すと・・・。

■3000万円÷14万円÷12ヶ月=約17年
普通預金に入れても、金利がほとんど付かない時代は、約17年で老後資金が底をついてしまいます。

この結果から、7割を超える人が預け換えを検討しているのも納得出来ます。では、次の預入先として、団塊世代はどこを検討しているのでしょう。

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