ツボその2:生命保険を見直す
最初のページに出て来た、あるお宅の生命保険料は4万5000円でした。高いと思いますか?安いと思いますか?実は、生命保険は、保険料だけでは高いのか、安いのか判断出来ません。
■保険料を安くする
保険料を安くするのはとても簡単で、2つの方法があります。
1、 保障を少なくする
2、 1年、5年、10年といった短い期間だけの保障にする
保険料を安くすると、万一の時に保険金を受け取っても足りなかったり、更新の度に保険料が高くなって、老後も保険料を払わなくてはいけなくなってしまうこともあります。
加入の前に、必要な保障は足りているか、更新後の保険料はいくらになるのか、いつまで保険料を払うのか、老後負担にならないかも調べておきましょう。
■貯蓄性のある保険
保険料が高い保険はどんな保険でしょうか。43才の女性の保険の見直しの例を見てみましょう。
・A
43才 女性 死亡保障500万円
1年更新90才まで
保険料 1万3000円/年払い(約1100円/月)
・B
43才 女性 死亡保障500万円(保険期間98才)
43才加入 55才保険料払い終わり
保険料 1万8000円/月払い
お葬式代と、家族に残す少しだけのお金があればいいと、この女性は500万円の死亡保障を検討しました。一見、違いがわかりにくいのですが、Aは年払いで1万3000円。Bは月払いで1万8000円です。なぜ、こんなに違うのでしょうか?!
この違いは、賃貸と住宅ローンの違いと似ています。賃貸は、そこに住む限りずっと家賃を払い、更新の度に家賃が値上げされます。住宅ローンは、働いている間にお金を払い、老後はお金を払わなくても家に住めます。Aが家賃、Bが住宅ローンのように保険料を払うイメージです。
Aは、最初の保険料はとても安く、1年でおよそ1万3000円ですが、最終的に89才で払う保険料は1年で53万7000円。何と、41倍です。90才まで更新すると総支払い保険料は480万円でした。
一方Bは、43才から55才までに保険料を払い終えるので、負担は大きいのですが残りの43年間はお金を払わなくても98才まで500万円の保障があります。総支払い保険料は、258万円でした。また80才で解約すると、払ったお金の1.5倍にお金が増えて戻ってきます。
この女性はBを選びました。もし、Aを選ぶなら、保険料が安い分、貯金が出来るはず。毎月1万円ずつ1%で20年積立てるとちょうど、258万円貯まります。毎月2万円だとおよそ500万円ですね。
保険料は一括払いが安いの?
一括払いなら、もっと保険料が節約できるのでは?と考えるのは当然ですね。もちろん、安いのですが、保険の特徴は、1か月でも保険料を納めれば万一の事があっても保険金が受け取れることです。一括で払う事によって保険のメリットを生かせなくなってしまいます。
年払いなら、月払いよりも1%~3%ほど保険料が割安になります。
保険の見直しの誤解
「すすめられるままに加入したから解約したい」
どんな保険でも、今加入している保険があればまずはひと安心。病気になって、保険の大切さを知り入りたいと思っても、入れないケースや保険料が高くなるケースが多いからです。
昔入った保険で、山のように特約がついていても、全て解約するのではなく内容を確認して残した方が良いもの、解約した方が良いものを選びます。主契約は、解約しなくても「払い済み保険」といって以後お金は払わずに今まで払った保険料分の保障を続けるという選択もあります。
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