ドル預金は金利よりも、円安になることに期待! |
ドル定期預金VS円定期預金
外貨預金と言えば、金利の高さと円安になったときの為替差益とダブルでお金をふやしてくれる人気者。おまけに「ドルコスト平均法」なんて言う、コツコツ貯金派にもってこいの投資法もあるくらいですから、見逃せません。
ドルコスト平均法についてはこちら!
このドルで預金をしたらすごく増えそうなイメージ!では、まず円の定期預金の金利は何%でしょう?100万円を1年の定期預金に預けるとします。
■都市銀行
0.25%?0.35%
■ネットバンク
ソニー銀行 0.71%
■キャンペーン金利
新生銀行 1.1%
シティバンク1.0%
ゼロ金利の期間が長かったので、金利なんて限りなくゼロに近いと思っていた人も多いのではないでしょうか?円の定期1年ものでも、1%を越える商品があります。
次に、ドルの1年ものの定期預金を見てみましょう。
■都市銀行
0.8%?1.15%
■ネットバンク
ソニー銀行 1.7875%
■キャンペーン金利
新生銀行 1.5%
シティバンク1.36%
さすが、外貨預金!ほとんど1%越えです。金利はドル預金に軍配が上がりました。
1年後はどれくらい増える?
2008年3月17日は12年ぶりに95円台になったドル。2007年の6月まで124円台だったことを考えると、ジェットコースター並みの急降下。1年経たないうちにおよそ23%下がりましたから、ピーク時でドル預金をしていたら1%前後の金利は一瞬で消えてしまい、最初に100万円預け入れたとすると約24万円下回っている事になります。
■今、100万円でドル預金を始めると?
11月14日現在、1ドルは97~98円。仮に1ドル99円の時に、100万円で金利1.5%の1年定期を始めるとしましょう。
ドル預金の手数料は、1ドルに対して1円なので、100円(TTS)で1ドルに替えられます。
100万円÷100=1万ドル
100万円は1万ドルになりました
金利1.5%だと、利息は150ドル。円の預金と同じように税金20%を引いて、手元に残るのは120ドルです。
もし、1ドル99円で為替が動かなかったとしたら、98円(TTB)で円に替えなければいけないので、税引後の実質利回りは-0.82%。8240円の損。もちろん、円高になれば「外貨預金はお得!」どころかもっと損をしてしまいます。
■円安になると?
為替手数料は片道1円。往復2円必要なので、2円円安になってやっと預け入れた時と同じ、1ドル100円でドルを円に替えられます。実質利回り1.2%になり100万円預けると、1万2000円の利息を受け取る事ができます。
では、とらぬ狸の皮算用。12円円安になったら?1ドル110円でドルを円に替えられるので、11万3200円の利息が受け取れ、実質利回りは11.32%にもなります。(ステキ!)円高の時に外貨預金を始める人が増えるのは、こうした魅力があるからですね。
おさらい:現在のドル定期預金の金利は円と比べて、0.3%?1%高い。ただ、以前と比べると、あまり魅力的ではない。円高だけでなく、為替が動かなくても預け入れた金額を下回るので要注意。
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