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今年のお中元商戦に見る小売業の変化(2ページ目)

お中元から定番商品が消えてなくなる日が来るかも…?そして、贈る相手も変化し、お中元から小売業の変化、消費行動の変化が見て取れる

執筆者:保田 隆明

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お中元は気軽なサマーギフトへ変化

ドライブ
パソコン、携帯での消費が向上
先のAGFの調査で興味深いのは、お中元を贈る相手として、上司が昨年の3位から5位に後退し、代わりに友人・知人が上昇したことです。これは、人口の多い団塊世代の退職が大きく影響していますが、同時に、お中元が従来のお堅い贈り物から気軽なギフトへ変化しつつあることも見て取れます。

ネット通販での販売単価は店舗での平均単価を下回る


ネット通販での売れ筋商品は2,000円~3,000円程度、実店舗の場合は4,000円~5,000円程度です。これは、年配の方々のネット通販の利用率が若い世代に比べて低いことに起因すると思いますが、もう1つは、上述のとおり、贈る対象が上司から友人へシフトしつつある中、友人であれば値段よりも中身が重要になるでしょうし、上司に贈るものは実店舗で百貨店の包装紙がついたもの、友人へはネット通販でという使い分けをする人もいることが理由だと思われます。

ネット通販利用者にとっては、ポイントも魅力的


お中元に限らず普段からネット通販を利用している人は、ネットポイントを貯めています。そこで、このネットポイントを利用してお中元を贈ったという方も出てきています。また、今までは店舗でお中元を購入していた人でも、この1年以内にネット通販を利用するようになって、ネットポイントを貯めたいがために、今年は店舗ではなくて通販でお中元を購入するようなった人もいます。

しかも、ネット通販の場合はクレジットカード支払が主流ですので、お中元をネットで購入するとネットポイントもカードのポイントも貯まるという1粒で2度おいしい状態になります。

お中元に並ぶギフトシーズンは…?


お中元を題材として株式投資をするにはやや遅いタイミングですが、お中元のネット傾倒は来年もますます進むことが予想されます。そして、お中元で起きたことはお歳暮でもきっと起こるはず。お歳暮ならまだ少し先の話。早回りしてお歳暮を題材とした株式投資を考えてみるのも悪くないかも?

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