お中元、何を贈る? |
パソコン、携帯経由の販売が伸びる
今年は景気回復、消費回復の影響もあり、お中元商戦は例年よりも1~2週間早く開始されました。味の素ゼネラルフーヅ株式会社(AGF)の調査でも、お中元に対しての主婦の贈答意欲が高いことが見て取れます。
お中元と言えば、ハム、ビール、果物など、毎年定番となっている商品がありますが、最近はそれら定番商品に限定されない動きが出てきています。その理由は、パソコン、携帯電話を通じたネット通販の注文が増えているからです。
百貨店ではこの季節お中元特設フロアを作るわけですが、いくら頑張ってみても陳列できる商品の点数は限られてしまいます。特にお中元の場合は、かさばって見栄えがするものが好まれますので、自ずと商品あたりの陳列面積が大きくなってしまいます。したがって、毎年の定番商品を陳列するとあまり陳列スペースが残っていないという状態になってしまいます。
ネット通販、売り場面積は無限大
インターネット通販の場合、売り場面積に限りはありませんので、販売できる商品数は極論すれば無限大に増やすことができます。それゆえ、百貨店でもスーパーでも、三越やイオンなど今年はこのネット通販に力を入れる企業が増えています。また、ヤフーや楽天など、ネット通販の大手企業も当然本腰です。百貨店やスーパーの実店舗での売上はそれほどは伸びないと予測される中、パソコン経由の販売は二桁成長、そして、携帯経由の販売は三桁成長を達成しているケースもあります。
実店舗の売り場面積を増床するためには大幅改装、もしくは新規店舗出店をしないといけないですが、それには多額の設備投資資金が必要です。しかし、ネット通販の場合は、顧客の購買意欲に応じて販売商品点数がコントロールできますし、売り場レイアウト(商品の陳列順)も日々、または毎時間変更することすら可能です。
プレミアムが人気:希少性にはもってこいのネット通販
お届けものにはプレミアムなものが人気ですが、前出AGFの調査によると、プレミアムな感じがするものとして、第一位は「品質が良い」、そして第二位は「希少性がある」になっています。しかし、店舗で売っている定番商品ではこの希少性の追求はなかなかできません。それが、ネット通販の場合は、ご当地物やおとりよせ物を贈ることも可能であり、希少性の追求には店舗よりもネット通販に分があります。
新たなお中元模様から得る投資のヒントは…?>>