潔く売れるなら損切り
損切りとは、損失が出た株に見切りをつけて売ってしまう注文のことです。ロスカットとも言います。「株価がいくらまで下がったら売り」「損失がいくらになったら売り」というように売りのルールを決めておき、そのルールに従って売ってしまうことです。「5%(もしくは10%)下がったら売り」などとよく言いますが、この数字は自分がどれだけ損失を許容できるかで決めればよいと思います。
損切りはとにかく機械的に!感情移入は禁物 |
損切りのコツは次の2つ。
1:できるだけ傷の浅い内に潔く売ってしまう
2:決めたルールには機械的に従う
慣れるまでは難しいと思いますので、逆指値などを利用すると機械的に売ることができます。
投資資金に余裕があるならナンピン
もし投資する資金に余裕があるのであれば、損失を少なく抑えるために、ナンピンを行うことができます。ナンピンとは、買った株の価格が下がった時、さらに株を買い増すことで株の平均単価を下げること。平均単価を下げることで、次に株価が上昇した場合に売りやすくできます。
たとえば10万円で買った株が5万円まで下がったとします。この時、5万円で株を買い、平均単価を7万5000円にするのです。運良く株価が7万5000円を超えれば、売り抜けることができます。
運良くと言ったのには理由があります。ナンピンを行うタイミングが非常に難しいからです。ナンピンは、慎重に、かつ計画的に行わなければなりません。下落していた株価がいつ底を打ち、上昇に転じるのかを予測することは難しいからです。底だと思ってナンピンしたら、予測に反して株価は底割れして下落。ナンピンのつもりだったのに、さらなる損失拡大につながる恐れもあるからです。
では、次のページでは、最後の対処法である塩漬けについて考えてみたいと思います。