家賃収入と空室ダメージで比較しよう
ワンルームマンションは、1棟の建物の1室部分を購入すること。地域の差や部屋の広さの違いはあっても、家賃の目安としては6万円前後でしょう。とすると、家賃収入としては6万円ということになります。現在の入居者がいてくれる間は安心なのですが、もし退出した場合には家賃収入は0になってしまいます。つまり、100か0のどちらかなのです。
家賃収入は多くて、空室ダメージは小さい方がいい |
これに対して、1棟マンション(アパート)は1棟丸ごとです。イメージしやすくするために、4室の1棟アパートを購入した例で考えてみましょう。上記と同じく1室6万円の家賃と仮定すると、6万円×4部屋=24万円の家賃収入になります。もし4室のうち1室の入居者が退出しても残り3室に入居者がいれば、家賃収入は18万円です。部屋が4室あるおかげで、家賃収入が0になってしまうリスクをおさえることができるのです。
家賃収入の観点で考えれば、部屋数が少ないワンルームマンションよりも、部屋数が多い1棟マンション(アパート)の方が家賃収入は多くなります。そして、空室が出た場合のダメージも、1棟マンション(アパート)の方が小さくなります。
総合的に考えると、ワンルームマンションは資金面での負担が小さいため、不動産投資ビギナーとしては始めやすいと思います。しかし、収益性や空室ダメージを考えると、スケールメリットが活かせる1棟マンション(アパート)の方がいいように思います。どちらにもメリット、デメリットはありますので、「何を優先して不動産投資を行うのか」をまずは明らかにして、ワンルームマンション」と「1棟マンション(アパート)」かを選べばよいのではと思っています。
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