金利の固定期間が長い金融商品はNG!
金利が今後数年間上昇すると仮定すると、私は今、金利の固定期間があまり長い金融商品への投資は避けた方がいいと考えています。固定期間の長さから、「個人向け国債・固定5年」と「中期国債・5年」とは今投資する先としてどうなんだろうと考えています。
国債にも種類があるので、よく吟味して選ぼう! |
第64回(2007年7月)の「中期国債・5年」の利率は年1.5%、そして、第7回(2007年7月)の「個人向け国債・固定5年」の利率は年1.5%です。ちなみに、第258回(2007年7月)の「中期国債・2年」の利率は年1.0%です。
●「財務省・国債の入札発行、入札結果・発行条件」
現時点だけを見れば、5年物の方が利率は高くなっています。今後5年間金利が上昇しないならという条件がつけば、5年物の方が有利でしょう。しかし、個人的には、金利が5年間上昇しない可能性は低いのではと考えていますので、金利の固定期間はあまり長くない方がよいだろうと考えています。
他の金融商品に変えたくならないかを考えておこう
また、5年後の満期を待っている間、他の有利な金融商品が出てくる可能性もあり、その金融商品に変えたいと考えることがあるかもしれません。このような時、「中期国債・5年」は途中での売却が可能ですが、市場の状況によっては売却した時に元本割れになってしまう恐れがあります。また、「個人向け国債・固定5年」については、そもそも発行から2年経過しなければなりませんし、額面金額で換金できても手数料がかかります。
個人的には、もし金利が上昇しても、選んだ金融商品に満期まで預けっぱなしにしておくことに耐えられるのかという視点も持っておいた方がいいのではないかと考えています。
次のページでは、「個人年金保険・確定型」についてみていくことにしましょう。