定期保険の役割ってなあに?
万が一の時、残された家族の生活はどうなるの? |
しかし、この掛け捨ての定期保険って本当に損なのでしょうか?もう一度、保険のそもそもの役割を考えてみましょう。
保険とは、万が一の時のための相互扶助の仕組みでしたね。相互扶助とは、みんなが少しずつお金を出し合い、その中の誰かに万が一のことが起きた場合、その人のために、その集めたお金を使って助けてあげよう!というものです。
定期保険に加入するということは、保険料を月々支払って、自分に何かあった場合にも助けてもらえるように、この「相互扶助の仕組み」を買っているということなのです。そして、保険期間中に何もないということは、裏を返せば、その間、健康で過ごせたということですから、それは非常に良いことです。
つまり、このように考えるてみると、その期間は保険料を払って、「安心」を手に入れていたわけです。「掛け捨て」だからと言って、一概に「損だ!」とは言えなさそうですね。
小さな負担で大きな保障
定期保険は、終身保険や養老保険と比べて、同額の保障を確保するために必要な保険料は、最も安くて済みます。これは、保障の対象を死亡のみとしているためです。掛け捨てなので、損だと思っていた人も多かったと思いますが、その利用方法は全く損ではなく、少ない負担で、万が一のときには、残された家族にしっかりと保障を残してあげられる保険なのです。【例:O生命保険会社の定期保険(通販専用)、30歳男性、保険金額3,000万円に加入した場合】
保険期間10年なら、5,100円/月
保険期間20年なら、6,750円/月
月々5~6千円出せば、3,000万円もの大きな保障を確保することができるのです。もちろん、3,000万円も必要でなければ、もっと保険料も安くなります。
小さい子どもがいる家庭では、子どもが社会人になるまでの間、親の経済的負担と責任は重い時期になります。今後の教育費なども含めて多くの生活費が必要です。このように、保障が必要となる大切な時期にだけ定期保険を付けて、保障を厚くすることができます。重点保障に役立つ保険なのです。
保険の種類や特徴を理解しておくと、目的に応じて、無駄のない、自分にふさわしい保険を選ぶことができます。定期保険を理解して、上手に利用しましょう。
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